そのままでもおしゃれすぎるブルーグレーのキッチン。実例でポイントを解説
近年、キッチンカラーの中で特に人気を集めているのが、ブルーグレーです。色そのものがおしゃれなブルーグレーは、キッチンを上品で洗練された空間にしてくれます。
今回は、ブルーグレーを使ったキッチンコーディネートのコツを、おしゃれな実例とともに詳しく解説します。
おしゃれで際立つブルーグレーのキッチン
ブルーグレーは、近年における北欧インテリアの人気をきっかけに急速に広まったカラーです。
「ブルーグレーのキッチンはなんとなくおしゃれそう」と思われる方も多いのではないでしょうか。では、具体的にどのような色でキッチンに使うとどんな効果があるのでしょう。
ブルーグレーってどんなカラー?
ブルーグレーは、青色と灰色の長所を合わせつつ両者の欠点を補う色です。青色は爽やかですが、主張が強く冷たい印象を与えることもあります。
一方で、灰色は上品ですがぼんやりとした印象も与えます。その中間のブルーグレーは、凛とした上品さがあり洗練されたおしゃれな色です。
ブルーグレーのカラーとしての効果とは?
鎮静色とも呼ばれる青色は、気分を落ち着かせて集中力を高めるのに役立ちます。一方、灰色は穏やかさや上品さを印象づけるカラーです。
2つを合わせたブルーグレーを空間に取り入れると、インテリアとしておしゃれになりリラックスして穏やかに過ごせるでしょう。
ブルーグレーをキッチンに使うとこんなメリットが
カラーそのものがおしゃれなブルーグレーをキッチンに使うと、洗練されて上品な空間になります。
こなれ感があり、凝ったコーディネートをしなくても上級者のインテリアに見えるでしょう。また、気分を落ち着かせてくれるためリラックスした状態で家事をこなせます。
ブルーグレーのキッチンにはデメリットもある
濃いブルーグレーをキッチン全体に使うと、重苦しい雰囲気になります。反対に、薄い色でも使いすぎるとぼんやりとした空間になりがちです。
また、ブルーグレーは馴染みやすく使いやすいカラーですが、他の色を入れすぎるとブルーグレーの魅力がかすんでしまうので注意しましょう。
キッチンをブルーグレーでコーディネートするコツ
ブルーグレーの特徴がわかったところで、キッチンをブルーグレーでコーディネートするコツをご紹介します。
ブルーグレーは主張の強い色と比べて使いやすいカラーですが、コツを踏まえると思い描いた通りのキッチンをコーディネートしやすくなります。
コツ①ブルーグレーキッチンのコンセプトを決める
ブルーグレーはどんなテイストともマッチするからこそ、先にキッチンのコンセプトを固める必要があります。
雑誌やカタログ、SNSを参考に理想のイメージを探しましょう。北欧やナチュラルなどのテイストを決めておけば、その後の配色決めがスムーズになります。
ブルーグレーは特に木製アイテムと相性がいい
控えめなブルーグレーは、木目がはっきりとした木製アイテムとの相性が抜群です。ダークブラウンの木目にもホワイトの木目にも合います。
ブルーグレーのキッチンに、木目の床やカウンター、家具を合わせると上品で温かみのある空間になります。
ブルーグレーインテリアの基本はシンプルさ
ブルーグレーは主張が強くないので、たくさんの色を合わせるとブルーグレーの良さが埋もれてしまうことも。
シンプルにコーディネートして、色を使いすぎないようにしましょう。ブルーグレーの良さを引き出したいなら、清楚なホワイトと合わせるのがおすすめです。
ブルーグレーと特に相性がいいインテリアのテイスト
どのインテリアとも合うブルーグレーにも、特に相性が良いテイストがあります。それは北欧やモダン、和モダンやナチュラルです。
これらのテイストには、「シンプルさ」と「木製アイテムを使うこと」が共通しています。どれも日本の住宅で取り入れやすいテイストです。
POINT
ブルーグレーのキッチンコーディネートで最初にするべきこと
キッチンのテイストを選び、コンセプトを決めましょう。基本はシンプルで、木製家具を使ったテイストがおすすめです。
コツ②ブルーグレーを使う範囲を決めておく
キッチンのテイストが決まったら、どの場所にブルーグレーを使うかを決めます。
ブルーグレーが主役となるキッチンにしたいなら収納扉に、ブルーグレーをキッチンの引き立て役や調整役にするなら壁に使いましょう。これを決めておくと、キッチンの方向性がはっきりします。
キッチンの一部にアクセントとして使うのもおすすめ
ブルーグレーは壁や収納扉など広い範囲で使うだけでなく、キッチンの一部にアクセントとして使うことも可能です。
例えば、ホワイトの調理台にブルーグレーのシンクを合わせると、さりげなく上品さがプラスされた素敵なキッチンになります。
ブルーグレーのデメリットを踏まえて配色を決める
ご紹介したように、ブルーグレーは使いすぎると締まりのない空間になります。
好みの色だからといって、壁も収納扉も全てブルーグレーにするとぼんやりとしたキッチンになってしまいます。ブルーグレーを主役にするのか、それともアクセントにするのかを決めてから計画的に配色を決めましょう。
POINT
理想のブルーグレーキッチンにするコツ
ブルーグレーを使う範囲を計画的に決めましょう。ブルーグレーの使いすぎには注意が必要です。
コツ③ブルーグレーの明るさにこだわる
ブルーグレーには、水色に近い明るい色もあればグレー寄りの暗い色もあり、種類が豊富です。明るい色は爽やかですが、使い方によっては子供っぽく見えることもあります。
一方、暗い色は上品ですが広い範囲に使うと重苦しくなりがちです。最初に決めたテイストに沿って明るさを決めましょう。
模様のありorなしも踏まえてコーディネートを考える
模様入りのブルーグレーを取り入れると、キッチンの雰囲気が変わります。
こちらの2つの画像は、クリナップの収納扉に使われるブルーグレーです。下のブルーグレーは漆喰風の模様になっています。明るさも違いますが、模様の有無で印象が全く異なりますよね。
POINT
イメージに近いブルーグレーを選ぶコツ
ブルーグレーの明るさや模様の有無にこだわって選びましょう。明るさや模様を変えると、キッチンがどんな風に変わるのかを想像できて選びやすくなります。
コツ④ブルーグレーのキッチンと床・壁との相性を考える
壁や床は部屋の中で広い面積を占めるため、インテリアの雰囲気を大きく左右します。したがって、キッチンの収納扉をブルーグレーにする場合、壁色や床色との相性を考えることが重要です。
床は色や模様の有無を考えて選ぶ
ブルーグレー×床色の相性を考える場合、ナチュラルな雰囲気にしたいなら明るめ、落ち着いた印象を与えたいなら暗めの色がおすすめです。
また、木目や模様についても検討しましょう。ブルーグレーは調和する色なので、画像のような主張の強いヘリンボーンにもぴったりです。
キッチンの壁色は主張の少ない色がおすすめ
ブルーグレーをキッチンの主役として見せるためには、キッチンの壁色をホワイトやアイボリーなどの主張が少ない色にするのがおすすめです。
また、カウンター付きの対面キッチンだと隣室と空間のつながりがあるため、隣接する部屋の壁色との相性も考えておきましょう。
POINT
ブルーグレーでバランスの良いキッチン空間を作るコツ
ブルーグレーはキッチンを単体で考えるのではなく、壁や床といった周囲の色とセットで配色を考えましょう。
ブルーグレーキッチンのコーディネート実例
それでは、ブルーグレーを使ったキッチンの実例を見ていきましょう。
今回は、ブルーグレーと特に相性が良い3つのテイストを選びました。これまでお伝えしたコーディネートや配色のコツを踏まえて、各実例を比較してみてくださいね。
実例①モダンインテリア×ブルーグレーのキッチン
モダンインテリアのリビングダイニングに、明るいブルーグレーのキッチンを合わせた実例です。
キッチンの壁がシンプルなホワイトのため、ブルーグレーの爽やかさが強調されていますね。収納扉の取っ手や調理台はグレー系に統一されており、すっきりとまとまっています。
壁を石目調にしてアクセントをつけるのもおすすめ
モダンインテリアは基本的にシンプルですが、主張が少ないブルーグレーなら模様をプラスしても調和してくれます。
実例ではコンロ前の壁を石目調にしており、高級感が増したモダンインテリアです。調理台を暗い色から明るい色にすることで、バランスもとれています。
POINT
モダンテイスト×ブルーグレーキッチンの作り方のポイント
①基本はシンプルにする ②差し色はできるだけ統一してブルーグレーを際立たせる ③さりげなく模様を入れてアクセントをつけるのもおすすめ
実例②北欧インテリア×ブルーグレーのキッチン
北欧テイストのリビングダイニングに、ブルーグレーのキッチンを合わせた実例です。
リビングダイニングの淡いブルーの壁とキッチンのブルーグレーが近い色なので、空間にまとまりがあります。キッチンの壁や調理台、換気扇はホワイトでメリハリもある配色です。
模様入りのブルーグレーで質感のアクセントをプラス
キッチンと隣接する部屋に似た色がある場合、模様入りのデザインを加えるとさらにメリハリが生まれます。
実例では、キッチンの収納扉を漆喰模様のブルーグレーにしています。シンプルな空間のアクセントになっており、こなれ感のあるおしゃれなスタイルです。
POINT
北欧テイスト×ブルーグレーキッチンの作り方のポイント
①シンプルさと木製アイテムを使うことを意識する ②淡いカラーとの組み合わせもおすすめ
実例③和モダンインテリア×ブルーグレーのキッチン
和モダンのリビングダイニングに、漆喰模様のブルーグレーキッチンを合わせた実例です。
漆喰は日本で古くから使われてきたため、和モダンテイストによく合います。キッチンの壁や調理台をモダンなホワイトで仕上げており、キッチンそのものも和モダンらしさがあります。
黒をプラスするとモダンが強調されたかっこいい空間に
モダンテイストの特徴は色でメリハリをつけることです。これを使って和モダンにメリハリをつけてカラーコーディネートをすると、モダンを強調したインテリアになります。
実例では黒い調理台を取り入れてメリハリをつけています。モダンよりのかっこいいキッチンですね。
POINT
和モダンテイスト×ブルーグレーキッチンの作り方のポイント
①艶なしのブルーグレーで上品に仕上げる ②和の要素もしっかりと取り入れる ③メリハリをつけたカラーコーディネートならモダン寄りにする
ブルーグレーで洗練されたおしゃれなキッチンにしよう
色そのものがおしゃれなブルーグレーは、キッチンを洗練された空間にしてくれます。
ブルーグレーの色使いやコーディネートに悩んだら、クリナップのショールームに来てみませんか?キッチンのプロがお話をゆっくりと伺い、理想のキッチン作りのお手伝いをいたします。