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キッチンの床材をフロアタイルにしたい5つの理由。メリットやお手入れ方法で丸わかり point
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キッチンの床材をフロアタイルにしたい5つの理由。メリットやお手入れ方法で丸わかり

キッチンの床を変えるなら、質感がよくてデザインが豊富なフロアタイルにしてみませんか?クッションフロアとは違う魅力があり、機能的でおしゃれなキッチンを実現できます。今回は、キッチンの床材としてフロアタイルが選ばれる理由を、メリットやお手入れ方法を含めて解説します。

目次

フロアタイルとはどんなもの?

フロアタイルとは、塩化ビニル素材で作られたタイル状の床材のことです。床に1枚ずつ敷き詰めて施工されます。接着剤で取り付けるタイプとシール付きタイプがあり、施行が簡単なのでDIYでも人気です。木目調やタイル調などさまざまなデザインがあります。

フロアタイルにはどんなメリットがある?

フロアタイルはシート状の床材と違って長尺ではないため、持ち上げやすく施工しやすいメリットがあります。また、耐水性があって掃除しやすく、硬い質感なので凹みができにくい床材です。フローリングよりも安価でデザインが豊富なところも人気ですよ。

本物と見間違うほどの質感も人気

多くのフロアタイルには木目や石目などのエンボス加工が施されており、本物の無垢フローリングや石のタイルと見間違うほどの質感です。予算の都合で本物のタイルに手が出ない方や、お手入れを考えてキッチンに無垢のフローリングを敷きたくない方に人気があります。

フロアタイルのデメリットって?

素材が塩化ビニルのため、熱に弱いことがデメリットです。また、耐水性に優れていても、タイル同士の境目から水が入り込むことがあります。放置すると床下にカビが発生する場合も。クッション性がないため、長時間立っていると足腰を痛める場合もあります。

フロアタイルはDIYでも人気!だけど注意点も

フロアタイルは施工しやすいため、キッチンの床をDIYで貼り替えることも可能です。しかし、床のサイズにぴったりと合わせるためにはカットが必要で、境目が目立たないように貼っていく必要があります。DIYが未経験だと面倒に感じる方もいるでしょう。

フロアタイルがキッチンの床に選ばれる5つの理由

フロアタイルがキッチンの床リフォームで人気な理由として、「施工のしやすさ」「質感の良さ」「デザインの豊富さ」「手入れのしやすさ」「価格の手頃さ」という5つがあげられます。見た目・機能・価格のバランスがよく、便利でおしゃれなキッチンを実現できます。

フロアタイルはキッチン以外の床リフォームでも人気

フロアタイルは水回りに適した床材なので、キッチンの他にも洗面所やトイレなどでも使われます。また、質感が良く色柄も豊富なため、リビングや寝室の床リフォームでも人気です。さらに、硬くて凹みに強いことから、土足で出入りする店舗の床でも使われています。

キッチンで使われる他の床材と比較してみよう

フロアタイルはキッチンに合う魅力的な床材ですが、他の床材と比較するとどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。ここでは、キッチンでよく使われるタイルとクッションフロアの違いを解説していきます。

タイルとフロアタイルは何が違うの?タイルの魅力とは?

タイルとフロアタイルは素材が一番の違いです。本物のタイルは石英や粘土、陶土などを焼き上げて作られます。また、フロアタイルよりもデザインの自由度が高く、組み合わせによってはオリジナルデザインを作ることも可能です。汚れや傷に強いというメリットもありますよ。

タイルとフロアタイルは見た目も違う?

タイル調のフロアタイルはリアルでクオリティが高いですが、本物のタイルと比べるとやはり質感は劣ります。本物ならではの存在感や発色の良さを求めるならタイル、予算を調整したいならタイル調のフロアタイルがおすすめです。

タイルのデメリットって?

タイルのデメリットは、冷たいという点です。特に冬は素足で歩くのが難しく、寒冷地のキッチンにはあまり向いていません。また、施行に手間がかかるため高額になることも多いです。目地の掃除が面倒なこともデメリットといえます。

タイルはこんな方におすすめ!

タイルは本物の質感にこだわりたい方や、自分だけのオリジナルデザインにしたい方、床のリフォームに予算を割きたい方におすすめです。予算を抑えておしゃれな見た目のキッチンにしたい場合は、フロアタイルを選ぶと良いでしょう。

クッションフロアとフロアタイルは何が違うの?

クッションフロアはフロアタイルと同じ塩化ビニル素材ですが、フロアタイルとの違いは1枚のシート状になっている点です。そのため、フロアタイルよりも境目は多くありません。また、フロアタイルは硬めですが、クッションフロアは柔らかいという違いもあります。

フロアタイルとクッションフロアは見た目に違いがある?

よく似た柄を使ってもフロアタイルは硬く、クッションタイルは柔らかいので、質感や見た目に違いが生まれます。特にタイル調や木目調は、フロアタイルのほうがより本物に近くてリアルに見えることもあります。フロアタイルは、高級感や質感の良さを重視する方に人気です。

クッションフロアのメリット・デメリット

クッションフロアは、無垢のフローリングやフロアタイルより安価な点や、弾力性があって足腰が疲れにくい点、耐水性に優れてお手入れしやすい点がメリットです。一方、熱に弱く傷や凹みができやすい点などのデメリットもあります。詳しくは以下のリンクに詳細が記載されているので、是非チェックしてみてください!

クッションフロアはこんな方におすすめ!

クッションフロアは、リフォーム費用を少しでも抑えたい方や、キッチンのお手入れを楽にしたい方におすすめです。デザインの自由度はタイルに劣りますが、フロアタイル同様に豊富な色柄から選べます。質感にこだわる場合は、予算を調整してフロアタイルを選びましょう。

キッチンの床に使う床材の比較と選び方のポイント

キッチンの床に使われるフロアタイル、タイル、クッションフロアの3つの違いを以下の表にまとめました。表を参考に、それぞれの違いを比較してみましょう。各素材のメリット・デメリットを比較し、デメリットがメリットを上回るかどうかを判断することが大切です。

キッチンで使われる床材の特徴とメリット・デメリット

床材 フロアタイル タイル クッションフロア
素材
塩化ビニル
陶磁器など
塩化ビニル
特徴
・ピース状
・硬い
・ピース状
・硬い
・1枚のシート
・柔らかい
メリット
・施行が簡単
・水に強い
・凹みにくい
・お手入れが楽
・デザインが豊富
・質感が良い
・タイルやフローリングより手頃
・汚れと傷に強い
・水に強い素材もある
・好みのデザインを実現できる
・質感が良い
・施工が簡単
・水に強い
・衝撃を吸収する
・お手入れが楽
・デザインが豊富
・安価
デメリット
・熱に弱い
・クッション性がない
・境目から水が入りやすい
・床下に湿気がこもる
・冷たい
・足腰に負担がかかりやすい
・コストが高い
・目地の掃除が面倒
・熱・傷・凹みに弱い
・経年変化でなく経年劣化する
・床下に湿気がこもる
こんな方におすすめ
・質感の良さも コスト削減も諦めたくない
・オリジナルのキッチンにしたい
・床材の質感にこだわりたい
・コストを抑えたい
・キッチンの床のお手入れを楽にしたい

木のフローリングはキッチンに使えるの?

木製のフローリングもキッチンの床に使えます。温かみがあり、落ち着く雰囲気のキッチンになりますよ。しかし、無垢のフローリングはコストが高く、水に弱くてお手入れが面倒になるデメリットもあります。リフォーム全体の予算や使いやすさを踏まえて検討しましょう。

キッチンのフロアタイルのリフォーム事例

それでは、クリナップで実際にキッチンのリフォームをされた方の素敵な実例をご紹介します。キッチンのリフォームと同時に床、壁紙、照明も変更されているお部屋もありますよ。これからリフォームを考えている方は参考にしてみてください。

白いキッチン×濃いブラウン床のナチュラルインテリア

壁で囲われた壁付けI型から2列型のキッチンにレイアウトを変えた実例です。床は明るいブラウンから濃いめになっています。キッチン扉の色が純白に近い白なので、床の色とメリハリがついて見えますね。隣室と床材を変えることで、空間のゾーニングにもなっています。

リフォームでキッチンが明るくなり使い勝手も向上

こちらのお家に住んでいる方によると、2列型になったことで動線的に無駄がなくなり、動きやすくなったそうです。また、壁を取り払って造作対面型のキッチンにしたことにより、空間としても明るくなりましたね。ビフォーと比べると開放感があり、家族と会話しながら作業できる素敵なキッチンになっています。

ベージュキッチン×木目調床のクラシックインテリア

白いキッチンからベージュの木目調キッチンに変え、床を木目調のフロアタイルにした実例です。吊り戸棚があった場所にクリン壁パネルを貼り、ステンドグラスの照明を取り付けています。テイストに統一感があり、木目が温かみを感じさせるクラシックインテリアです。

L字型レイアウトをキープした理由は?

インテリアは大きく変わっていますが、実はレイアウトは変わらずL字型です。その理由をお家の方に伺うと、L字型は作業が楽で、「冷蔵庫からモノを出す→洗う→調理する」という流れる動線が使いやすいからだそうです。キッチンのレイアウト選びの参考になりますね。

爽やかなブルーのキッチン×大理石調床のモダンインテリア

ブラウンの壁付けキッチンからライトブルーの対面キッチンにリフォームした実例です。ピンクの大理石調の床と合わせることで、明るく爽やかなモダンインテリアになっていますね。框組扉をモチーフにしたデザインを使うことで、ヨーロッパのような雰囲気も漂わせています。

対面式のキッチンは作業時間が短く感じるメリットも

こちらのお家にお住まいの方によると、以前の壁付けのキッチンでは黙々と作業することが多かったそうです。フラット対面のレイアウトにしたことで、家族と会話したりテレビを見たりしながら作業できるようになり、結果的に作業時間が短く感じるようになったとか。

白いキッチン×タイル調床のシックでシンプルなインテリア

白いキッチンにリフォームした実例です。白いキッチンは一般的にシンプルな印象を与えますが、ワークトップをトーンの違う白にして、白いレンガ調の壁やライトブラウンのタイル調床を合わせたことで、シックで大人っぽい雰囲気になっていますね。

キッチンの収納量も飛躍的にアップ!

このリフォームでは、キッチンをダイニング側へ45cm拡張して背面収納を設置しています。少し拡張しただけで収納力がアップし、ダイニングに置いていた幅145cmの食器棚が不要になったそうです。見栄えだけでなく、使い勝手も向上した素敵なリフォームですね。

キッチンのフロアタイルのお手入れ方法

ここからは、キッチンのフロアタイルのお手入れ方法を解説します。フロアタイルは他の床材に比べると、掃除やお手入れがとても簡単です。日常的な掃除から定期的なお手入れ方法、傷んだ場合の対処法に分けて紹介しますので、参考にしてみてくださいね。

キッチンのフロアタイルの日常的なお手入れ

フロアタイルのお手入れは、掃除機やほうきでゴミや埃をとり、雑巾やモップで水拭きするだけです。しかし、フロアタイルに水が残ると境目から水が入っていく場合がありますので、水拭きの際は雑巾をしっかりと絞りましょう。

キッチンの床の油汚れがひどい場合は?

拭き取っても油汚れが落ちない場合は、中性洗剤を使いましょう。中性洗剤は界面活性剤を含むため、水と油に浸透して油汚れを落としてくれます。ぬるま湯に中性洗剤を溶かして雑巾で拭いたら、水拭きして仕上げましょう。

水拭き後はしっかりと乾燥させよう

掃除で水を使った後は、しっかりと乾燥させて床下に水が入ったり湿気が溜まったりするのを防ぎましょう。基本的にはそのまま放置すれば乾きますが、乾きにくい場合は乾いた雑巾やモップを使います。特に、境目の部分に水が残らないよう注意しましょう。

キッチンのフロアタイルの定期的なお手入れ

年に数回定期的にワックスをかけると、艶があって綺麗なフロアタイルをキープできます。掃除機や雑巾でゴミを取り除いたら乾燥させ、ワックスを均一に塗ったら再度乾燥させます。ワックスにはさまざまなタイプがあるので、フロアタイル用を選ぶようにしましょう。

年に1回はワックスの剥離洗浄をしよう

剥離洗浄とは、剥離剤を使って古いワックスを落とすことです。ワックスはキッチンを使っているうちに徐々に落ちていき、剥がれて見栄えが悪くなることもあります。また、ワックスが剥がれた部分は汚れが付きやすくなるため、年に1回ほど剥離洗浄をして清潔にしましょう。

フロアタイルの一部が傷んだ場合の対処法

フロアタイルはクッションフロアより傷や凹みに強い床材ですが、長年使っていると部分的に傷むことがあります。そのままにしておくと見た目が悪いだけでなく、傷が大きいと足を引っ掛けて転倒することもあり危険です。傷んだフロアタイルだけを剥がし、綺麗なものと交換しましょう。

フロアタイル×ゴム素材の組み合わせは注意

フロアタイルはゴム製品と相性がよくありません。ゴムのキャスターや椅子のゴムキャップが床に接していると、ゴムの成分がフロアタイルに移って変色する「ゴム汚染」という現象が起きます。修復方法はないので、ゴム製品がある場合は布や紙などを付けるようにしましょう。

キッチンのフロアタイルのリフォーム費用はどのくらい?

フロアタイルの床材の価格目安は1㎡あたり約4,000〜8,000円で、4畳のキッチンに施行するとリフォーム費用は約4〜5万円になります。しかし、キッチンの面積やフロアタイルの種類、施工するリフォーム会社によって異なりますので、あくまで目安として考えましょう。

フロアタイルは製品によって価格が異なる

気候や世界情勢によって大きく価格が変動する無垢のフローリングと比べ、人工のフロアタイルの価格は比較的安定しています。しかし、デザインやメーカーによって価格が異なり、広いキッチンの床に施工すると最終的に高くなることもあります。

フロアタイルの貼り方で金額が変動する

フロアタイルの貼り方には、既存の床材を剥がさずに上から貼る方法と、古い床材を一旦剥がしてから貼る方法があります。前者よりも後者のほうが手間がかかるため、価格は高くなります。また、古い床材の撤去費用も必要です。

キッチン床の下地材の状態によっては修繕費用が必要

既存の床の下地が腐っていたり、カビが生えていたりした場合は別途で修繕費用が必要です。そのまま施工すると、きしみが発生したり床が弱くなったりと危険です。特にキッチンでは水を扱うため、気付かないうちに下地が傷んでいる場合もあります。

クリナップにキッチン設備から床までまとめて相談してみよう

クリナップのリフォーム部門が手掛けるのは、キッチン設備のリフォームだけではありません。キッチンの床や壁、天井のことまで幅広く相談できます。キッチンをリフォームするタイミングで床も一緒にリフォームしたい場合は、まとめてクリナップのリフォーム部門に相談してみましょう。

フロアタイルはキッチンデザインと合わせて考えよう

デザインが豊富なフロアタイルは、キッチンの空間全体との相性を考えて選ぶことがポイントです。クリナップのショールームにはキッチン扉のサンプルがあり、カラーシミュレーションもできますよ。

気になる方はぜひショールームに足を運び、床のサンプルと実際のキッチン扉を合わせてみてください!

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