キッチン扉の交換リフォーム|種類からカラーの選び方
キッチンの扉はキッチン全体のイメージを左右するとともに、使い勝手にかかわる重要なパーツです。
扉に不具合が生じたときはもちろん、イメージを変えてリフレッシュしたいという場合は、キッチンの扉を交換するリフォームを検討してみるのはいかがでしょうか。
今回は、既存キッチンの扉交換リフォームで知っておきたい、扉の種類や選び方の注意点をお伝えします。
扉の交換・リフォーム
キッチン扉の開け閉めがしにくい、扉が壊れてしまったなど、毎日利用するキッチンの扉に不具合があると、ストレスを感じてしまいます。
そんなときは、キッチン扉の交換リフォームをおすすめします。
キッチン扉交換の目安(閉まらない、外れたなど不具合について)
キッチンの扉の不具合でよくあるパターンは、次のようなものです。こんな症状が気になるなら、扉交換のサインかもしれません。
- 扉の開閉がしにくい、閉まらない
- 扉がずれている
- 扉が外れる
- 扉に傷や割れ、へこみがある
- 扉のシートが剥がれた
扉の開け閉めがしにくいのは、扉と本体を繋ぐ金具やねじが緩んでいたり、劣化していることが考えられます。まずは、ねじを締めなおしてみて状況が改善されるか、確認してみることをおすすめします。
扉の傷やへこみ、シートの剥がれは、貼替えで対応するか、度合いが大きければ交換の対象となります。
費用はどのくらいかかるの?
扉交換の費用は、キッチン本体や扉のグレードによって幅がありますが、目安は3~5万円程度でしょう。
扉本体 | 10,000~20,000円 |
工事費 | 20,000~30,000円 |
処分費 | 5,000~10,000円 |
但し、これはあくまでも扉1枚の費用です。キッチンのキャビネット全体なら、扉は6枚程度になります。
また、不具合の生じた部分だけ交換すると、1つだけ色や質感が異なってしまうので、他の扉とのバランスが悪くならないかなど、事前にチェックしておきましょう。
工期はどのくらいかかるの?
キッチンの扉交換リフォームは大掛かりなリフォームとは異なり、一般的に半日から1日で完了します。大規模なリフォームに比べると、かなりお手軽な工事といえそうです。
とはいえ、キッチン扉を交換すると、キッチン全体のイメージはかなり変わります。
キッチン扉の交換リフォームは、日々、扉にストレスを感じているなら、効果絶大の方法といえます。
キッチン扉交換の依頼先はどこがいい?
キッチン扉の交換、リフォームは、どこへ依頼するのが良いでしょうか。
シートの剥がれや軽微な傷は、リメイクシートでDIYということも考えられますが、まったく同じ色でなかったり、技術が必要だったりするので、やはり信用のおける専門業者へ依頼することをおすすめします。
キッチンメーカーでは、扉交換の工事メニューを取り揃えているところもあります。キッチンメーカーなら、キッチン本体に合わせた扉がラインナップされているので安心して依頼できますね。
キッチン扉交換だけでは済まない場合は?
キッチンの扉交換は大掛かりなリフォームでなく、効果が大きいことが魅力です。けれども扉の材質にこだわりすぎると、思いのほか高額になることもあります。
また、傷んでいるのが扉だけでなく、キッチン本体にかかる場合もあります。
そんなときはコストバランスを考えて、キッチン全体の交換も視野にいれてみてはいかがでしょうか。
扉交換が、単なる応急処置になってしまわないように検討しましょう。
キッチン扉の種類
キッチン扉の交換リフォームをするにあたり、キッチン扉の種類についてご説明していきます。
扉は、扉の芯材に、どんな材質で仕上げをしていくかで種類分けをしています。
扉の材質の特徴や、それぞのメリットデメリットを踏まえて、ぴったりな物をセレクトしていくヒントにしてみてくださいね。
今回ご紹介するキッチン扉は次の5種類です。
【キッチン扉の種類】
- 塗装
- シート
- ステンレス
- ホーロー
- 木製
塗装の扉
扉を塗装で仕上げたタイプです。
塗料の違いによって、扉の表面がピカピカした鏡面や、艶消しなど仕上がりのイメージが様々です。
*メリット
色合いや素材感の違いなど、豊富なラインナップがある。
*デメリット
鏡面仕上げは、傷や手垢などの汚れが目立ちやすい。比較的高価。
シートの扉
扉をシート貼りで仕上げたタイプです。樹脂や樹脂を含ませたシートが表面に貼られています。
す。
*メリット
シートなので、色や柄が豊富。お手入れが簡単。比較的安価。
*デメリット
汚れや傷に弱い。
ステンレスの扉
ステンレスで仕上げた扉です。ステンレスそのものや、表面のみステンレスを用いた物などのいくつかの種類があります。
*メリット
さびにくく、耐久性に優れている。お手入れ性が良い。
*デメリット
傷がつきやすい。比較的高価。
ホーローの扉
ホーローで仕上げた扉です。ホーローは金属にガラスの釉薬を焼き付けた素材です。
*メリット
耐久性に優れている。お手入れが性が良い。
*デメリット
表面にひびが入ると錆を生じる。
木製の扉
無垢材や、突板で仕上げた扉です。
ホーローで仕上げた扉です。ホーローは金属にガラスの釉薬を焼き付けた素材です。
*メリット
木の風合いを楽しめる。
*デメリット
染みになりがちなので、こまめなお手入れが必要となる。
取っ手の種類
キッチンの扉を構成するパーツに、「取っ手」があります。取っ手選びは見た目のデザインだけでなく、使い勝手が重要なポイントです。開け閉めがしやすいのは、どのタイプか、実物に触れてご自身の感覚で確認することをおすすめします。
ハンドル、バー取っ手
ハンドル、バー取っ手は、扉から出っ張った形状の、最も一般的な取っ手です。
*メリット
誰でも持ちやすく、開け閉めしやすい。
*デメリット
凸凹があるので、お手入れの手間がかかる。
ライン取っ手
ライン取っ手は、その名の通り、一本の線のような形状の取っ手です。
*メリット
凹凸のないすっきりとしたデザイン。清掃性が高い。
*デメリット
取っ手を引き出す際に、下からのみとなるため、引きにくく感じる場合がある。
掘り込み取っ手
掘り込み取っ手は、扉に掘り込み加工をしている取っ手です。家具のようなイメージで独特の雰囲気があります。
プッシュ式取っ手
プッシュ式取っ手は、取っ手自体がなく、扉を押すことで開閉するタイプです。
*メリット
扉の凹凸がなく、邪魔にならない。膝や腰などを利用して開閉できる。
*デメリット
プッシュすると、意図しないタイミングで開いてしまう。
扉からキッチン空間をグレードアップ
キッチン扉は、キッチンの印象を決定づける大切な要素です。この章では、キッチンの扉カラーによる空間イメージの作り方をご紹介します。
扉カラーとキッチンイメージ
キッチンの扉カラーを決めるには、いろいろな基準があります。基準のひとつに、空間に対して同系色としてなじませるか、対比させるかというパターンがあります。どちらを選ぶかによって、同じキッチンでも、印象をガラリと変えることができるでしょう。
空間との調和
それでは、具体的に空間と調和させた例を挙げていきます。
例1)壁の色と同系に
キッチンの扉と壁の色を同系色としたパターンです。少しグレーを帯びた壁と、こちらもグレーを含んだ木目のキッチンを合わせれば、清潔感のある都会的な雰囲気を演出できます。
例2)床の色と同系に
sキッチンの扉と床の色を同系色としたパターンです。タイル調のダークな床と、キッチンの扉カラーを合わせて、スタイリッシュなイメージに。
例3)壁や床の色と対比させる
明るい床や壁の空間に、パッと目を惹くボルドーの扉のキッチンをアクセントとして配置しました。大人っぽく華やかな印象に。
扉と取っ手の調和
扉と取っ手の組み合わせによっても、異なるテイストのイメージがつくれます。
ピンクの扉のキッチンに、スタンダードなバー取っ手の組み合わせ。誰にでも愛されるやさしい雰囲気に仕上がりました。
同じキッチンにライン取っ手を組み合わせると、シャープですました印象に。すっきりと都会的なイメージに仕上がりました。
カラーシミュレーション
クリナップでは、カラーシミュレーションを用意してます。
キッチンの扉交換を検討するときに、カラーシミュレーションを使って、お好みのインテリアや作りたいイメージを手軽に確認できます。
インテリアのテイストと、キッチン扉カラー、取っ手を選択しながら、Web上でコーディネートができます。
操作も簡単なので、扉交換を思い立ったら、ぜひ試してみるのをおすすめします。ぜひ、ご家族であれこれと楽しくコーディネートをしてみてくださいね。
まとめ
今回は、キッチンの扉交換を検討するときに必要な情報についてお伝えしました。
キッチンの扉には、材質による特徴があります。それぞれの特徴を理解して、デザインだけでなく機能面からも検討していくことをおすすめします。
キッチンの扉は、空間全体のイメージをガラリと変える効果があります。
お気に入りの扉なら、キッチンとともに気持ちまでリフレッシュしそうですね。