快適キッチンの窓選び!窓の種類から配置、設置メリットまでをご紹介

窓から光が注ぐ明るいキッチンで快適にお料理、そんなスタイルに憧れますね。

ところで、キッチンに窓は必要でしょうか?

キッチンの窓には、換気や採光などの機能面はもちろん、デザイン面でも空間のアクセントになってくれるという役割があります。

今回はキッチンの窓について、つけた場合のメリットやデメリット、形状の種類や配置、おしゃれに見せるアイディアをご紹介します。

キッチンの窓で悩んでいる方には、窓についての知識を広げ、ライフスタイルに合った窓を見つけるヒントにしていただければ嬉しいです。

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市村 千恵(いちむら ちえ)先生

二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザーとして、年間120件以上のリフォーム収納相談、プランニングをこなす。
社会人スクールにてCAD講師15年の経歴を持ち、担当した講座からは1,000名以上のCAD技術者を輩出。リフォームイベントでのセミナーも多数開催している。

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キッチンの窓は必要?

まずは、キッチンに窓は必要かどうか、窓を付けるメリットとデメリットから検討してみます。

キッチンは毎日過ごす場所ですから、快適な空間を実現するために、素敵な窓を手に入れたいものですね。メリットとデメリットを総合的に判断して、目的にあった窓を選んでいきましょう。

キッチンに窓があるメリットは?

キッチンに窓があるメリットは?

キッチンに窓を設けるメリットは、主に換気、採光、景観といった3つの点です。

換気ができる

キッチンに窓があることにより、風を通すことができます。キッチンに窓を設ければ、こもりがちな臭いや煙を効果的に換気することが可能です。換気扇は室内の空気を外に出してくれますが、窓から入る外のキレイな空気はやっぱり気持ちがいいものです。

光を取り入れられる

キッチンに窓があれば、照明以外に、日中の太陽の光を直接取り込むことができます。明るいキッチンなら気分も上がり、お料理やお片付けがより楽しくできそうですね。

景観がよくなる

キッチンの窓から見える景色を楽しんだり、広々とした開放感を得たりできるのも、キッチンに窓があるメリットです。また、デザイン性のある窓を選べば、キッチン空間のインテリア性を高めることにも貢献します。

キッチンの窓のデメリットは?

キッチンの窓のデメリットは?

キッチンに窓を設けたことにより、考えられる主なデメリットには次のようなものがあります。

直射日光を受けやすい

キッチンの窓の配置により、直射日光を受けやすくなることがあります。夏の日差しでキッチンに立つのが辛い、食品を置いておくと傷みやすいなどの弊害が考えられます。

収納スペースがなくなる

窓で壁が開口されてしまうと、キッチンや収納家具を置くスペースがなくなってしまいます。せっかく窓があるのに、収納家具で遮られてしまうことのないように配置を計画しましょう。

隣家の視線が気になる

キッチンの窓から、お隣の様子が分かったり視線が合ったりすると、少し気まずいものですね。窓の大きさや高さを検討して視線を外す工夫も必要です。

窓の種類

窓の種類

キッチンにつける窓は、開閉の方法やガラスの特徴など、さまざまな種類があります。ここでは、主な種類と特徴をご紹介します。

選ぶときは、デザイン性だけでなく、明るさ、換気、通風性、開け閉めのしやすさなど、使いやすさや機能性を考えていくことがポイントです。

形状・開閉方法

窓全体の形と開閉方法の違いから、キッチンの窓には主に次のような5種類があります。

引き違い窓引き違い窓

一般的によく使われる窓。左右のどちらかに引いて開閉する。

上げ下げ窓上げ下げ窓

上下にスライドする窓。上下どちらでも動く、上部が動かないなど、いくつかのタイプがある。

縦すべり窓縦すべり窓

縦軸を基準に外側に開く窓。

横すべり窓横すべり窓

横軸を基準に外側に開く窓。

ルーバー窓ルーバー窓

窓枠にガラスのルーバー(羽状の板)を組み込んだもの。

ハンドル操作でルーバーが外側へ開く。

引き違い窓は、もっともよく利用されている形状の窓です。2枚のサッシが横にスライドして開くタイプで、外やバルコニーへ出るための掃き出し窓でもよく見かけます。

キッチンでは、腰高窓として利用することが多いでしょう。

引き違い窓の最大のメリットは、どんな方にも開け閉めが簡単にできるという点です。また、2枚のサッシのうち、窓の半分が完全に開くので開放感もあります。

出入りがしやすい分、防犯面の対策を工夫するといいでしょう。

上げ下げ窓は、見た目がおしゃれな点で人気があります。開閉方法のタイプがいくつかありますが、上下が別々に開閉できるタイプなら、大きな開口がとれるので、換気や通風にも効果的です。

他の窓と比べると、ややコストが高くなることがデメリットです。

縦すべり窓は、引き違い窓と比べると、省スペースで取付ができる点がメリットです。大きな窓が付けられない場合にも、手軽に換気がとれます。また、人が通り抜けにくい形状なので、防犯面でも有効です。

横すべり窓は、横軸を基準として外側に開く、ひさしのようなイメージの窓です。メリットは、開ける角度を調節して視線を遮れること。

ただし、縦すべり窓、横すべり窓とも、建物の外側に開くスペースが必要なので、通行の妨げになることのないよう、計画時に確認していきましょう。

ルーバー窓は、主に換気を目的とした窓です。他の形状の窓にくらべると気密性や防犯性がやや低くなることがデメリットです。

ガラスの種類

窓に採用されているガラスにもいくつかの種類があります。どのようなガラスを選ぶかで窓の性能が変わります。

透明ガラスと型ガラス

透明ガラスと型ガラス

ガラスには主に「透明ガラス」と「型ガラス」という種類があります。透明ガラスは、その名の通り透明ですから、圧迫感がなく、外の景色や様子が良く分かります。

型ガラスは、ガラスの片面に模様をつけたものです。視線を遮ることができるので、目かくし効果があります。

型ガラス

一般的に、トイレや浴室などの水回りでは、目かくし効果から型ガラスが使われる傾向にあります。キッチンでは好みや得られる効果に合わせて選択していくと良いでしょう。

複層ガラス

複層ガラスは、2枚のガラスで空気を挟んだ構造のガラスのことです。空気層をつくることで断熱や結露防止の効果があり、最近では多くの住宅で採用されています。複層ガラスにもいくつかの種類があります。

断熱・遮熱ガラス

ガラスの表面に金属膜をコーティングしたガラスで、Low-Eガラスとも呼ばれます。断熱タイプと、遮熱タイプがあり、冬の寒さ対策や夏の西日対策などに選択すると有効です。

ブラインドイン

複層ガラスの中にブラインドが入ったもので、光や視線をコントロールすることができます。通常、ブラインドのお手入れは手のかかるものですね。このタイプは、ブラインドがガラスの中なので、面倒なお掃除の手間が必要ありません。

オプション

オプション品を利用すれば、窓に欲しい機能を補い、窓回りをさらに充実させることができます。

勝手口

勝手口

勝手口は、ゴミを出すなど、キッチンから外部への通路が必要なときに有効です。また開口が大きくとれるので、換気や多くの光を取り入れやすいこともメリットです。

面積も大きくなるので、断熱対策をしておかないと、冬場は寒く、夏場は暑いといったデメリットもあります。

面格子

面格子

面格子とは、窓の外側にとりつける格子のことです。窓からの侵入者を防いだり、視線を遮ったりする効果があります。

最近では、おしゃれなデザインの面格子が数多くラインナップされていますので、外観に合わせてセレクトするのも楽しみのひとつです。

内窓

内窓とは、今の窓の内側に取り付ける窓です。リフォームで採用することの多い窓で、断熱、防音、万が一の場合には、侵入に時間がかかることから防犯にも大きな効果が期待できます。

サイズと配置の考え方

キッチンの窓のサイズにも、さまざまなパターンがあります。キッチン本体や周辺収納とのバランスを考えた配置例をご紹介します。

キッチン正面

キッチン正面

一般的に壁付けのキッチンでは、正面に窓をつけるスタイルが主流です。

キッチンが壁面を向いていると、どうしても閉塞感がありますが、窓を付けることによって開放感が生まれます。

キッチンの窓の高さは、ワークトップカウンターの高さが85cm程度ということから、これを基準に少し高めに設定するのが目安です。

また、吊戸棚の有無によっても調整が必要となります。

キッチン側面

キッチン側面

キッチンの側面なら、キッチン本体や収納家具の高さや配置を気にすることなく、窓を設けられます。

縦長のスリット窓を入れてすっきりとしたイメージを作っても素敵ですね。

キッチン側面にスリット窓を入れて

キッチン背面

キッチン背面

対面キッチンなら、キッチンの背面に窓を設けるのも、採光の面でメリットが大きいでしょう。

背面の壁に食器棚や家電などの収納家具を設置する場合には、寸法を検討しておくことを忘れないようにしましょう。

取り付けられる窓の高さ=天井の高さ-(収納家具の高さ+吊戸棚の高さ+窓枠)

となります。窓枠は2~3cmくらいで余裕を見ておくと良いでしょう。

取り付けられる窓の高さの目安

キッチン上面

キッチンの上面、天井近くに高窓を設けて、柔らかな光を演出するのもおしゃれです。カフェのような落ち着いた雰囲気作りにもぴったりです。

キッチンの高窓で光を自然に取り入れる

窓リフォームの注意点

窓リフォームの注意点

リフォームで窓を設置する場合は、建物の立地条件により、付けられる窓に制約があります。

防火地域や準防火地域では、防火設備という特別な製品を使う必要があり、窓もこれにあたります。

また、どの壁にも窓を設けられるとは限りません。構造上、開口してはいけない壁もあります。

価格の相場に関しては、窓リフォームでは、「窓の価格」+「工事費」となります。これには窓を新しく設置する場合、今ある窓を交換する場合、今ある窓に内窓を取り付ける場合など、さまざまなケースがあります。

窓のリフォームを検討する時は、建築的な制約や、どんな目的で窓を付けるのかを考えて、あらかじめ専門業者に相談するのが良いでしょう。

キッチンの窓をおしゃれに演出

キッチンの窓を、もっとおしゃれに演出するアイデアをご紹介します。

ウィンドウトリートメント

ウィンドウトリートメント

キッチンの窓を、カフェカーテンやロールスクリーンなど、お好みのウィンドウトリートメントでおめかしすれば、キッチンに立つのがもっと楽しくなりそうですね。

カフェカーテンなら、レースや明るい色の生地を使ってお手軽にイメージチェンジもできます。

ロールスクリーンは生地のたわみがなく、シンプルなイメージに仕上がり、目かくし効果もバツグンです。

グリーンを飾る

グリーンを飾る

キッチンの窓辺にグリーンを飾ると、空間がイキイキと華やぎます。お料理に役立つハーブや小さな野菜を育てるのにも適しています。

見せる収納として利用する

見せる収納として利用する

窓枠を利用して小物を飾ったり、キッチンツールや調味料を置いたり、窓を利用した見せる収納として活用するのも素敵です。窓から入る光で程よく開放感もあり、ナチュラルな雰囲気づくりにぴったりです。

キッチンの窓で空間も気持ちも明るく

これまでお伝えしてきたように、キッチンに窓があると機能性とデザイン性の両面でメリットがたくさんあります。

また、窓からの光に囲まれて、空間そのものだけでなく、気持ちまでも明るくイキイキと輝いてきそうです。

毎日過ごすキッチンですから、より快適な空間を実現するために、ぜひ、とっておきの窓を設けてみてはいかがでしょうか。

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