品のある大人なキッチン。和モダンに魅せるポイント10選+実例紹介
上品で落ち着いた雰囲気が人気の、和モダンなインテリア。和と洋のテイストが交わった洗練された空間は、おしゃれなだけでなく、ほっと心が安らぐような、他にはない魅力があります。
この記事では、和モダンスタイルのキッチンを作るポイントを10つ、詳しく掘り下げてご紹介します。
実際のコーディネート実例もご覧いただきますので、ご自宅のキッチンや、新築、リフォームの参考にしてみてください。
和モダンスタイルとは
和モダンスタイルとは、日本の伝統的な"和"の雰囲気と、近代的な"洋"の雰囲気が融合したインテリアコーディネートのこと。
洋風の住居や、洋室が多い昨今ですが、室内に和の要素を加えると、趣のある心地よい和モダン空間が生まれます。
逆に、和風の住宅なら、洋風のテイストをプラスすることで、和モダンスタイルを叶えることができます。
すっきりとした中にも、どこか懐かしさや温もりを感じる和モダンスタイル。キッチン空間を和モダンに仕上げることで、忙しい家事も、家族との食事や団らんの時間を、さらに居心地の良いものになるでしょう。
和モダンなキッチンにするポイント10選
現在お使いのキッチンにおいて、インテリアをイメージチェンジしたい方や、これから新築やリフォームをご検討されている方で、和モダンなスタイルに興味がある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、どんなアイテムを選び、どのように組み合わせたら良いのか、よく分からない方も多いのではないでしょうか?
そのような方々に向けて、和モダンなキッチンを実現するポイントを10つピックアップし、それぞれ詳しく解説していきます。
和モダンキッチンの配色(カラー)
ポイント①日本伝統色を取り入れる
日本の伝統色を、キッチン空間内の一部のクロスやタイル、キッチン扉に選べば、一気におしゃれな和モダンスタイルを手に入れることができます。
空間全体をホワイトやベージュなどのナチュラルカラーでまとめた上で、日本伝統色をアクセントに効かせてみましょう。
寒色系なら、深い紺や藍色、くすんだ水色、優しい灰色、自然を感じる萌葱色。暖色系なら、えんじ色などがおすすめです。
アクセントカラーとして取り入れることで、日本古来の色味でありながらも、どこか北欧の雰囲気を感じる、おしゃれな和モダンキッチンが完成します。
ポイント②白木や煤で燻されたような黒い木材を採用
お好みの雰囲気に沿って、天井や梁、柱、建具などに使う木材も吟味しましょう。
白木を使うと、今風のおしゃれで明るい和モダンテイストに。逆に、日本古来の建築で使用されてきた、煤で燻されたような黒い木を選ぶと、重厚感のある印象になります。
和モダンキッチンのインテリア・雑貨
ポイント③照明には柔らかい光を
和モダンな空間には、強い光を放つ照明よりも、ふわっと照らしてくれる優しい照明が向いています。
すりガラスや、乳白色の陶器のものなら、柔らかく表情のある灯りを楽しむことができます。
また、畳の和室が似合いそうな、和紙や木材が使われているものを選べば、電気が点いている時はもちろん、点いていない時でも和の世界観を引き立ててくれます。
ポイント④ダイニングには「ちゃぶ台」を置く
ちゃぶ台は、和を表現してくれる頼もしい存在です。キッチンの近くに和室や畳のエリアがある場合は、ぜひ設置してみてください。
「ちゃぶ台」と聞くと、古臭いイメージを持つ方も多いと思いますが、昔ながらのデザインも、レトロな雰囲気が出て、マッチすることもありますので、ご実家などにある場合は、一度置いてみてはいかがでしょうか。
ところで、「ちゃぶ台」を「ローテーブル」と言い換えると、抵抗がなくなる方もいらっしゃるかもしれません。
今は素材も形もおしゃれなものがたくさん販売されています。木工メーカーこだわりの、天然木の木目が美しい天板や、複数色の木材を組み合わせたものなど、家具店で探してみるのも楽しいでしょう。
ポイント⑤雑貨や小物は和風アイテムで統一
食器、おぼん、カトラリー、箸置きなどの小物・雑貨類は、和風アイテムで統一しましょう。
小物なら、ホームセンターや100円ショップなどで気軽に購入できるものばかりですので、まずトライしてみるには打って付けです。
ランチョンマットやコースターには、藍染めなどの伝統色のものや、すだれや竹製を選ぶのも良いでしょう。
もし、旅先で購入したご当地の焼き物や、お気に入りの和食器をお持ちなら、その雰囲気にあったカラーやデザインのものを揃えていく方法もありますよ。
ポイント⑥和柄を取り入れる
和風雑貨の中には、技法や素材のほか、日本の伝統文様柄のものもあります。
市松模様、麻の葉模様、花柄など、多彩なデザインがあり、バリエーション豊かな和柄。前述のポイント⑤で触れた小物類に取り入れてみましょう。
ここでさらにご紹介したいアイテムがあります。和柄があしらわれた代表的なもののひとつである、「風呂敷」です。
みなさんのご自宅に、眠っている風呂敷はありませんか? 一見使う場面が少なそうな風呂敷ですが、実はキッチンまわりで有効活用できます。
例えば、あまり視界にいれたくないごちゃごちゃした場所を隠したり、ティッシュやキッチンペーパー、季節ものの食器を包んだり、腰壁やカウンターに敷いてみたり。意外と活躍する風呂敷使いを、ぜひ試してみてください。
ちなみに、風呂敷だけでなく、「手ぬぐい」も同様に使うことができます。
和モダンキッチンの素材
ポイント⑦床や壁には昔ながらの建築材を活用
最近では少なくなりましたが、以前は住宅に必ずと言っていいほど使われていた、ふすまや障子。そのような建築材をあえて活用すると、和モダンなテイストになります。
引き戸や目隠し用の建具を、木製かつ格子状のデザインにすると、垢抜けた印象に。
ポイント⑧「梁」のある天井で古民家のような雰囲気に
梁のある天井は、古民家風の空間を演出してくれます。梁と天井の高低差によって、開放感が生まれるという効果もあります。
ポイント②でお伝えした通り、明るい木材ならおしゃれな今風のコーディネートに合い、ダークカラーの木材なら、クラシカルで重みのある雰囲気に。
ポイント⑨ステンレス製のキッチンを採用
意外な組み合わせと感じる方も多いかもしれませんが、ステンレス製のキッチンは、どんなスタイルにも馴染み、インテリアを引き立ててくれます。
和モダンなキッチンにも、相性抜群。小料理屋や居酒屋の厨房を思い浮かべてみると、納得いただけるのではないでしょうか。
和モダンキッチンの収納
ポイント⑩あえて”見せる収納”で昔ながらのキッチンを演出
和食器、鍋・土鍋、ボウル、ざるなどを飾り棚に連ねて、見せる収納にトライしてみると、懐かしい台所感のある、和モダンなキッチンになります。
対面キッチンの場合は、腰壁やカウンターに重ねて置いておくと、小料理屋のような雰囲気に。
多数のキッチンツールが所狭しと並んでいると、ややごちゃついた印象になりますが、他の場所にはできるだけモノを置かないようにするなどして、メリハリをつけるようにしましょう。
木材を使っている、せいろや曲げわっぱのお弁当箱なども、和モダンの演出に一役買ってくれます。
和モダンキッチンの実例を紹介
和モダンキッチンを叶えるポイントについてお届けしてきました。ここからは、クリナップのキッチンシリーズにおける、和モダンなコーディネート実例をご紹介します。
実例1.和、洋どちらの空間にも調和する京友禅扉
立体的な色層が特徴的な、京友禅の意匠を採用したキッチン扉。
ブルックリン風のアメリカンスタイルによく使われるレンガ調のタイルやクロスにも、日本の伝統技巧が馴染む、組み合わせの妙が楽しめる空間です。
職人の手仕事から生まれた塗装扉は、和風と洋風どちらのインテリアにもマッチし、個性を表現できます。
- キッチンシリーズ:CENTRO(セントロ)
実例2.古民家風の和モダン空間
実例1と同じ京友禅柄には、黄色の扉もラインナップしています。
派手ではない、和を感じる落ち着いた色味は、古民家風の和モダンな空間に馴染みます。木製の家具やインテリア小物もよく合います。
- キッチンシリーズ:CENTRO(セントロ)
実例3.和テイストにぴったりな落ち着いたレッドカラー
天井や床、家具に使われているダークカラーが、大人の雰囲気を醸すキッチン&ダイニング。
昼から夜へ移る光を受けて印象が変わる、美しい鏡面のレッドカラー。夫婦二人でのしっとりとした時間を楽しめそうなコーディネートです。
- キッチンシリーズ:STEDIA(ステディア)
和モダンスタイルでワンランク上のキッチンに
心を穏やかにしてくれる、大人な和モダンスタイルのキッチンについてご紹介してきました。ご自身のキッチンで実現したいテイストは明確になりましたか?
全国のクリナップショールームでは、和モダンキッチンに合う、さまざまなデザインのキッチン扉や、ワークトップ素材に加え、部屋全体がイメージできる空間展示コーナーも設けています。ぜひお近くのショールームに、お気軽に足を運んでみてください。