キッチンの「昇降式」吊り戸棚について考えてみる

キッチンの収納、使いこなせていますか?
特に高い位置にある「吊り戸棚」は、背の低い方には手が届きにくいため使い勝手が悪く、背の高い方には頭をぶつけたり作業の邪魔になったりしてしまう、などの難点が目立ち、上手く使えていないという方も多いのではないでしょうか。
ライフスタイルに合わせたキッチンにリフォームすることを検討している方や、吊り戸棚の活用方法に迷っている方、吊り戸棚の設置をやめるべきかどうか考えている方に知っていただきたいのが『昇降式吊り戸棚』です。
ここでは「昇降式とは?」「今までの吊り戸棚と何が違うの?」という疑問を解決していきます。

おさらい:吊り戸棚とは

吊り戸棚とは、壁や天井に直接取り付けられた収納棚のことを言います。主にシンク上の空きスペースに設置されます。

●吊り戸棚のメリット

  • 収納量が増える
  • キッチンのデッドスペースを活かせる
  • 作業動線がスムーズになる

●吊り戸棚のデメリット

  • 高い位置にあるため、ものが取り出しづらい(背の低い人)
  • 戸棚に頭をぶつける(背の高い人)
  • 圧迫感が出る
  • (レイアウトによっては)キッチンが暗くなる

吊り戸棚は収納量が格段に増えるため、食器棚やラックなどを後付けしなくて良いというメリットがあります。そのおかげでキッチンの作業動線がスムーズになるので、使いやすいキッチンレイアウトにすることができます。
一方で吊り戸棚を設置しない場合と比べると、圧迫感が出てしまうところが難点です。ダイニングとの一体感が失われてしまうので、部屋が狭く感じたり、キッチンが暗くなったりというのが懸念されます。また、壁や天井に直接取り付けるため手の届かないスペースが出てきてしまい、収納したものを取り出すために、毎回踏み台を使用しなくてはならないなど、吊り戸棚を設置するかしないかは意見が割れるところです。

※吊り戸棚の詳細は、こちらの記事で解説しています。
▼キッチンに吊戸棚って本当に必要? 後悔しないための3つのポイント

「昇降式」吊り戸棚とは

通常の吊り戸棚のデメリットに挙げた『高い位置にあるため、ものが取り出しづらい』『戸棚に頭をぶつける』という悩みを解決したのが、「昇降式」の吊り戸棚です。昇降式は、戸棚の中身を丸ごと手元まで引き下ろすため、天井の高さをしっかりと活用できます。そのため昇降式吊り戸棚を設置すれば、身長別の悩みを解消することができ、双方に使いやすいキッチンになります。

昇降式には「自動」タイプと「手動」タイプがあります。

●自動タイプ(オートムーブシステム)
ボタン1つで吊り戸棚の収納庫が自動で昇降するタイプの吊り戸棚です。手の届きやすいエリアに収納庫が自動で降りてきます。
背の高い調理家電や調味料をすっきりと収納することができるのはもちろん、洗った食器の水切りとして使うなど、様々な用途に対応します。

●手動タイプ(ハンドムーブ)
吊り戸棚に収納した食器や調理器具を、目の前の高さに手動で手軽に降ろせます。
収納タイプと水切りタイプがあり、こちらも用途に合わせて選ぶことができます。

昇降式吊り戸棚のメリットデメリット

●昇降式吊り戸棚のメリット

  • スムーズに使える(踏み台が不要、高い位置に腕を上げる動作が不要)
  • 空いているスペースを活用できる
  • 水切り、食器乾燥、除菌乾燥など、昇降式にしかできない機能がある

●昇降式吊り戸棚のデメリット

  • 値段が割高(通常の吊り戸棚との比較)
  • 電気代がかかる(自動式)
  • メンテナンスが必要(通常の吊り戸棚との比較)

昇降式吊り戸棚のメリットは、ストレスなくスムーズに使える点が一番に挙げられます。棚が目の前まで降りてくるので、今まで活用できていなかったスペースを吊り戸棚として活用することができます。背の高さは関係なく、高齢者の方、身体の不自由な方でも問題なく利用できます。
また、昇降式の吊り戸棚にしかない機能も魅力です。水切りタイプにすれば、シンク回りに水切りかごを置く必要がないので、キッチンのワークトップ(天板)がすっきりと片付きます。除菌乾燥タイプを設置すれば、ふきんやまな板を清潔に保つことができ、衛生面も安心です。

デメリットを挙げるとすると、通常の吊り戸棚と比較して値段が割高になることでしょう。自動式の場合は電気代がかかることも頭に入れておいた方が良さそうです。

使い勝手の良い昇降式の吊り戸棚ですが、ご自身のライフスタイルに合わせて選ぶことが大切です。

昇降式吊り戸棚の設置事例をご紹介

実際に昇降式吊り戸棚を採用された方のキッチンをご紹介します。

自動タイプ昇降式吊り戸棚[神奈川県:O様]

自動タイプ(オートムーブシステム)の吊り戸棚を採用されたO様は、独立型キッチンから造作対面L型のキッチンレイアウトにリフォームされました。吊戸棚は、奥様とご主人のお二人でキッチンに立たれるため、お互いがいくつになっても快適に使えるように、自動で昇降するタイプを選んだとおっしゃる奥様。ボタンで簡単に操作できるので棚の昇降に力が必要なく、吊り戸棚内にある水切りスペースも使い勝手がよく快適とのこと。水切りスペースの上部と両サイドは収納スペースにして使用頻度の高いものを収納しています。動作音が静かなところも気に入っているそうです。

夫婦ふたりのベストなキッチン

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▼いくつになっても安心して使えるように。夫婦ふたりのベストなキッチン

手動タイプ昇降式吊り戸棚(1)[山梨県:戸松様]

カラーを白で統一した壁付けI型キッチンレイアウトに手動タイプの吊り戸棚を採用された戸松様。目線の高さまで降ろすことができる吊り戸棚は2つ、大きい方は水切りタイプ、小さい方は調味料を入れる収納スペースになっています。水切りかごがシンク回りにないので、キッチンがすっきりとした印象になります。

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手動タイプ昇降式吊り戸棚(2)[東京都:坪内様]

リフォームを機にキッチンを整理して、使いやすい収納を目指した坪内様。吊り戸棚の下に据え付けるタイプの「アイエリアボックス」で、収納スペースを確保しながら作業効率を上げることができました。
アイエリアボックスは、作業に合わせて、必要なときにサッと引き出し、手が届く位置に調味料やキッチンペーパーなどの収納物が降りてくる仕様。吊戸棚の下に取り付けるだけなので、吊戸棚の収納力も、そのまま生かされます。水切りタイプのものもあるので、上げ下げできる水切りカウンターや調味料ラックが欲しい、という方にもおすすめです。

「使い勝手重視!」のキッチンプラン

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まとめ

シンク上のデッドスペースを上手く活かすことのできる吊り戸棚ですが、使い勝手やキッチンのレイアウトの観点などから、設置を検討する方が多くなっています。そのような中で昇降式吊り戸棚は、通常の吊り戸棚のデメリットを補うことができています。
昇降式吊り戸棚を設置する際には、

  • どのようなキッチンにしたいのか
  • 自分のライフスタイルと合っているか
  • 吊り戸棚に何を収納するか

など様々な角度から考えた上で検討していただければ幸いです。

キッチンリフォームNOTE

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