キッチンパネルでデザインと機能性アップ!素材の種類から選び方まで

最近は、キッチンにもインテリア性が求められています。SNSを覗けば、おしゃれなキッチンが注目を集めていますね。

そんなキッチンを演出する要素のひとつがキッチンパネルです。キッチンパネルは、キッチンの進化と共にデザインや機能が豊富にラインナップされています。

さまざまなニーズに合わせて多様化するキッチンパネルですが、どんなことを基準にして選べばよいか迷ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、キッチンパネルの種類や機能、選び方のポイントについてご紹介していきます。

思い通りのキッチン空間を実現するために、ぜひ参考にしてみてください。

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市村 千恵(いちむら ちえ)先生

二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザーとして、年間120件以上のリフォーム収納相談、プランニングをこなす。
社会人スクールにてCAD講師15年の経歴を持ち、担当した講座からは1,000名以上のCAD技術者を輩出。リフォームイベントでのセミナーも多数開催している。

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キッチン空間をランクアップさせるキッチンパネルとは?

キッチン空間をランクアップさせるキッチンパネルとは? 

キッチンパネルとは、シンクやコンロなどのキッチン周辺に貼る専用のパネルのことです。色や柄が豊富なので、キッチン本体とコーディネートしてキッチン空間に統一感を持たせたり、調理中の水撥ねや油汚れなどをカバーしたりと使い勝手も向上させます。

キッチンパネルは、デザイン性と機能性を兼ね備えたとても頼もしい存在なのです。

シックなキッチンとコーディネートしたグレーのキッチンパネシックなキッチンとコーディネートしたグレーのキッチンパネル

キッチンパネルを貼る目的は

ひとつで何役もこなすキッチンパネルが必要な理由、目的について、もう少し詳しくみていきましょう。

キッチンパネルを貼る主な目的には、次の3つがあげられます。

  • 清潔性を保つ
  • 耐水性を保つ
  • 耐熱性を保つ

目的1.キッチンの壁をサッとピカピカ清潔に保つ

キッチンの壁をサッとピカピカ清潔に保つ

キッチンパネルには、キッチンを清潔に保つという目的があります。キッチンはお料理をする場所ですから、いつも清潔に保ちたいですね。

とはいえ、コンロまわりや周辺の壁は、油や調味料の飛び散りで、思いのほか汚れがたまってしまうものです。

キッチンパネルは、表面が平らで目地がなく、大きな面積の壁でも継ぎ目を少なくして貼ることができます。そのため、サッとふき取るだけできれいに汚れを落とすことができるのです。

キッチンは、家の中でもっとも頻繁に利用する場所でもありますから、毎日のお手入れはなるべく簡単に済ませたいですね。

キッチンパネルなら、時間や手間をかけずに、いつもピカピカの壁を保てます。

サッとひと拭きで汚れが落とせるキッチンパネル

目的2.水染みや水滴跡を防いで耐水性を保つ

また、キッチンパネルには、水撥ねによる劣化や汚れ防止という目的があります。

シンクで食材を洗ったり調理の下ごしらえをしている時には、どうしても周囲に水が撥ねてしまいます。キッチンパネルは耐水性の素材でできているので、水が染みこむことがなく、壁の傷みや汚れを防ぐ役目も果たしてくれます。

目的3.耐熱性を保つ

耐熱性を保つ

さらに、キッチンパネルには、耐熱性を高めるという目的があります。

お料理には火や熱での加熱処理が必要です。熱に強い素材のキッチンパネルを貼ることにより、コンロ周りを中心としたキッチン周辺の安全性を保つことができます。

このようにキッチンパネルにはさまざまな目的があります。まさに、キッチンを快適に使うために必要不可欠な存在といえるでしょう。

キッチンパネルの素材

キッチンパネルの素材

マルチな役割を担うキッチンパネルの素材にはいくつかの種類があります。代表的な素材は、次の通りです。

  • メラミン化粧板
  • 金属(ステンレス・アルミ)
  • ホーロー

それぞれ機能や見た目のデザイン、価格などの違いがありますので、詳しく見ていきましょう。

素材1.キッチン空間のコーディネートも楽しめるメラミン化粧板

キッチン空間のコーディネートも楽しめるメラミン化粧板

まずは、不燃材に樹脂加工を施したメラミン化粧板です。

メラミン化粧板は現在のキッチンパネルの主流となっています。お手入れのしやすさはもちろん、一番の特徴は、色やデザインが豊富なこと。

キッチンやパネルメーカーには、無地や石目、タイル調など、さまざまな柄がラインナップされています。

キッチン本体の扉面材や部屋の内装とのコーディネートを楽しむことができ、おしゃれな空間の演出も手軽にできる素材です。

タイル調のキッチンパネルなら空間のアクセントに③キッチン空間02

素材2.堅実な印象の金属製(ステンレス・アルミ)

堅実な印象の金属製(ステンレス・アルミ)

ステンレスやアルミといった金属素材のキッチンパネルは、一般的に比較的安価で取り入れやすく根強い人気があります。

特にステンレスは、昔から食堂やレストランなどの厨房にも使われており、耐久性や清掃性にも優れた堅実派とも言えます。

デザイン面では、キッチン空間をシャープでスタイリッシュな印象に仕上げることが得意です。

素材3.熱に強く頑丈なホーロー

ホーローは、鉄やアルミニウムなどの金属を下地として、ガラス質の釉薬を焼き付けた素材です。

お鍋やケトルなどキッチン用品にも利用されているので、馴染みのある方も多いでしょう。磁石がくっつくことも利便性のひとつです。

金属の耐久性と艶々としたガラスの美しさを兼ね備えたホーローのキッチンパネルは、独特の質感や風合いを持っています。カントリー風のイメージなど、こだわりのインテリアをつくるのにも一役買いそうですね。

タイルとの違い

タイルとの違い

これまでご紹介したキッチンパネルとは別に、キッチン周りにはタイルを貼るという選択肢もあります。

タイルは、キッチンパネルが普及する以前から、キッチンをはじめとする水回りで広く利用されてきました。耐水性や耐久性に優れた素材で、キッチンの使い勝手を良くするといった目的はキッチンパネルと同様です。

タイルかキッチンパネルか、どちらを採用するかは悩ましいところですね。

そこで、ここからはタイルとキッチンパネル、それぞれのメリット、デメリットを挙げていきます。

タイルのメリット

  • 耐水性、耐久性、耐火性が高い
  • 形や色が豊富
  • レトロさや、クールな雰囲気など好みのデザインが作れる

などが挙げられます。

タイルは高温で焼かれていることから、耐火・耐熱性が高いことが利点です。また色や柄も多彩で、お気に入りの組み合わせが自由にできるので、デザインの幅が広がるのも魅力です。

タイルのデメリット

  • 目地があり、汚れやすい
  • ひび割れしやすい
  • 費用が高い
  • 施工期間が長い

という点です。タイルの目地は汚れやすく、また汚れが落としにくい面があります。

またひび割れしやすく、ひび割れした場合は、施工には専門の技術が必要ですので補修も簡単ではありません。施工には手間もかかるため、費用も高くなる傾向にあります。

キッチンパネルのメリット

  • タイルに比べると比較的安価
  • タイルに比べると施工期間が短い
  • お手入れがしやすい
  • 用途に応じて種類やデザインが多数

などが挙げられます。キッチンパネルは、タイルに比べると比較的安価なところが魅力です。

キッチンの使い勝手をよくするための機能を備え、何よりお手入れがしやすい点は大きなメリットです。

また、メラミン化粧板、金属、ホーローなど、目的や好みに応じて素材を選択することができます。

キッチンパネルのデメリット

  • 味わいに欠ける

キッチンパネルは表面が平らなため、タイルのような凹凸感のある独特の風合いを出しにくい面があります。

そのため、やや殺風景なイメージになってしまうかもしれません。ただし、最近はそういった声を払拭するような柄やデザインも多く揃ってきています。

わが家にぴったりのキッチンパネル選び方のポイント

わが家にぴったりのキッチンパネル選び方のポイント

これまでお伝えしてきたように、キッチンパネルには、キッチン空間のデザインや使い勝手をアップする効果があります。

どのキッチンパネルを選んだらよいか、主流のメラミン化粧板のキッチンパネルを例に、それぞれポイントを整理していきましょう。

デザイン性で選ぶならキッチン面材やクロスとの相性を考える

豊富な柄や質感のキッチンパネルは、どれも素敵で迷ってしまそうですね。

こんなときは、キッチン空間をどのようなイメージにしたいか、キッチン本体の扉面材やクロスなど、内装とのバランスも考えて選んでいくのがおすすめです。

キッチンパネルの柄を分類すると、

  • 白系キッチンパネル
  • ダーク系キッチンパネル
  • タイル調キッチンパネル
  • 木目調キッチンパネル

などに分けられます。白系のキッチンパネルは、最もスタンダードなものです。

どんな色とも相性が良く、さまざまなテイストのインテリアにも合わせやすいのが特徴です。

キッチン本体や内装もすべて明るくシンプルにまとめると清潔感が際立ちます。また、あえて黒やビビットなキッチンとコントラストをつけるとメリハリの効いた空間となり、白系キッチンパネルを活かすことができるでしょう。

白系キッチンパネルはビビッドなキッチンとも相性バツグン

白系キッチンパネルはビビッドなキッチンとも相性バツグ

ダーク系のキッチンパネルは、流行のインダストリアルで男前なインテリアにも似合うことで高い人気を集めています。

キッチン空間にヴィンテージ感を出してこなれた印象にしたり、シックで大人っぽい雰囲気を作ったり、落ち着いた高級感を演出したいならダーク系キッチンパネルがおすすめです。

⑥セラミカダーク(ED)①

タイル調のキッチンパネルは、タイルを貼りたいけれど、予算やお手入れ面で心配な場合に強い味方となります。手軽にタイル風を演出できるので、可愛らしくレトロなイメージづくりにも実力を発揮します。

タイル調キッチンパネル

木目調のキッチンパネルは、どこかホッとする自然な温もり感を演出できます。パネル表面に艶があるタイプのものならモダンな印象にもなります。木目調キッチンパネルは造りたい空間のイメージに合わせられる優秀な柄のひとつです。

木目調キッチンパネル

機能性で選ぶなら毎日のお手入れのしやすさを重視

機能性なら、油や水をはじく加工が施されたものを選ぶのが必須です。キッチンパネルは、汚れや水に強くお手入れがしやすいことが魅力です。

お料理の後かたづけと一緒に、日常的に水拭きなどで手入れをすれば、時間をかけずに清潔さを保つことができます。

キッチンパネルどこに貼る?どこまで貼る?

キッチンパネルは、シンクやコンロ周りに貼るのが一般的です。けれども施工範囲は自由に決めることができるので、空間のデザインや用途に合わせて、より自分好みにカスタマイズするのも良いでしょう。

一般的なキッチンパネルの施工範囲一般的なキッチンパネルの施工範囲

キッチン前面とコンロ周りにキッチン前面とコンロ周りに

キッチンパネルの施工範囲を少し伸ばすことで、汚れを気にせずに、さらにお手入れも楽になります。キッチン空間の活用の幅も広がりそうですね。

キッチンパネルの施工範囲を貼り伸ばすキッチンパネルの施工範囲を貼り伸ばす

キッチンパネルの施工範囲が広くなることで活用方法も広がるキッチンパネルの施工範囲が広くなることで活用方法も広がる

また、キッチンパネルはその特性を活かして、キッチン以外の水まわりでも活躍します。洗面所やトイレなど、水撥ねや汚れが気になる場所に施工すれば、いつもすっきり清潔な空間を保てます。

洗面台のサイドにキッチンパネルを施工して水撥ね対策に洗面台のサイドにキッチンパネルを施工して水撥ね対策に

長く愛用するためのキッチンパネルの施工手順

キッチンパネルの施工は、下地処理からパネルの割り付け、カットや貼り付けまで、たくさんの手順があります。

美しさと永く満足できる仕上がりのためには、プロの確かな技術が必要ですので、専門の業者に任せるのが良いでしょう。

<施工手順の一例>

  1. 下地処理:キッチンパネルを貼る壁に下地処理を行います。
  2. 割り付け:施工範囲にキッチンパネルをどう貼るか、継ぎ目などを検討します。
  3.  カット:キッチンパネルを寸法に沿ってカットします。
  4. 接着剤塗布:キッチンパネルに専用の接着剤や両面テープを塗布します。
  5. 貼り付け:割り付けに基づきパネルを貼り付けます。
  6. シーリング:パネル同士の隙間やキッチンとの接続部分にシーリングを施します。
  7. 完成

キッチンパネルを選ぶなら実物を確かめて

今回はキッチンパネルについて、機能やデザイン性などの特徴についてお伝えしてきました。

希望通りのキッチンパネルを選ぶなら、実際に目で見て確かめることをおすすめします。

メーカーのショールームでは、キッチンパネルの実物の展示を見ることができます。種類豊富なキッチンパネルの見本が揃っていますので、イメージをシミュレーションすることもできます。

まずは専門のスタッフに気軽に相談してみましょう。ぜひ、キッチン本体とあれこれ組み合わせて、ぴったりの1枚を見つけてくださいね。

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