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【事例8選】ペニンシュラキッチンとは?費用相場から選び方のコツ knowledge
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【事例8選】ペニンシュラキッチンとは?費用相場から選び方のコツ

キッチンの片側が壁に接しているペニンシュラキッチンは、両サイドに通路が必要なアイランドキッチンほど広さを必要とせず、間取りの自由度が高いため、とても人気のレイアウトです。

今回は、ペニンシュラキッチンのメリット・デメリット、リフォームする際の費用の目安や選び方のポイント、インテリアテイスト別のプラン事例についてご紹介します。

目次

システムキッチンには「壁付け」と「対面」がある

ペニンシュラキッチンの説明をする前に、まずはシステムキッチンの基本の種類についておさえておきましょう。
システムキッチンの種類は、大きく「壁付け式」と「対面式」に分けられます。

壁付けキッチンは、キッチンの前面が壁に接しているタイプ。作業は壁側を向いて行うので、調理や後片付けに集中でき、昔から主流の形です。
一方、対面キッチンは、キッチンに立った時にリビング・ダイニングを見渡せるタイプ。開放的で、家族とのコミュニケーションもとりやすいレイアウトです。

ペニンシュラキッチンとは対面式のひとつ

では、ペニンシュラキッチンとは? 聞き慣れない方もいらっしゃるかもしれませんね。
ペニンシュラキッチンは、対面キッチンのひとつ。リビング・ダイニング側を向いており、キッチンの左右どちらかが、壁に接しているキッチンのことを言います。
ペニンシュラとは、英語で「半島(peninsula)」という意味を持つ単語。壁からキッチンが突き出し、半島のように見えることから、そう呼ばれています。

※当記事では、ペニンシュラキッチンは、作業台部分がダイニング側までフラットになっている、立ち上がりのないキッチンを指します。キッチンの種類はメーカーや業者、WEBサイトなどによって分類が異なり、前面に造作壁が設置されたタイプは、造作対面I型キッチンに分類される場合と、ペニンシュラキッチンに含まれる場合があります。

アイランドキッチンとの違いは?

オープンな対面キッチンと聞くと、「アイランドキッチン」を思い浮かべる方も多いはず。ペニンシュラキッチンとアイランドキッチン、一体何が違うのでしょうか?

アイランドとは、英語で「島(island)」のこと。ペニンシュラキッチンは、半島のように一辺が壁に接しているのに対し、アイランドキッチンは、全辺に壁がなく、島のように独立しています。
図のように、サイドに壁ありのキッチンかどうかが、2つのキッチンの違いです。

リフォーム費用・価格

キッチンリフォームにまず必要な費用は、「工事費」「商品代」の2つ。

工事費は、古いキッチンの解体から、新しいキッチンの取り付け、電気工事作業など、一連の工事費用のことです。
商品代は、キッチン本体の費用。同時に背面やダイニング側に収納を設置するプランなら、収納部分の費用も含みます。

さらに、床や壁を含む大掛かりなリフォームの場合は「材料費」がかかります。また、商品・材料の運搬や、搬入・搬出用の養生などは、「諸経費」として計上されることもあり、それ以外の費用が発生するケースも。
これらを合計した金額が、リフォームにかかる費用です。

位置を変えずに、キッチン本体だけを入れ替えるリフォームの場合、予算はおおよそ100万円〜150万円前後が相場です。
壁付けキッチンからペニンシュラキッチンに変えるような、レイアウト変更を伴う場合は、150万円〜200万円以上の余裕をみておくと、理想の暮らしに近づくことができます。

キッチンシリーズごとの価格帯はもちろんのこと、高機能なコンロやレンジフードを選んだり、浄水器をつけたりと、選ぶアイテムによっても金額は大きく変わります。
理想の暮らしを実現したいなら、ゆとりのあるリフォーム計画をおすすめしますが、あれもこれもと取り入れて、高額になってしまわないように、優先順位をつけておくと良いでしょう。

ペニンシュラキッチンのリフォームプランを紹介

ペニンシュラキッチンを取り入れたプラン例をご紹介します。リフォームイメージの参考に、ご覧ください。詳細な事例ページに収納部分を含めたキッチンの価格をご紹介しています。

鏡面木目扉のペニンシュラキッチン

使い込んだ風合いながらも高級感のある鏡面木目扉を、キッチン本体と背面収納に使ったプラン。
収納のオープン部分に椅子を置いておけば、調理中もダイニングにいる家族との会話を、ゆったりと楽しめます。

優しいピンクが魅力なペニンシュラキッチン

気持ちよく空間がぬける、開放感のあるLDK。白で統一されたインテリアと、ピンクのキッチン扉が優しい印象です。
友人を招いてホームパーティしたくなるような、ペニンシュラキッチンです。

小さなスペースでも憧れのペニンシュラキッチン

織物調の扉が、落ち着いた印象を与えるプランです。
奥行き80cmタイプなら、小さなスペースでもペニンシュラキッチンが叶います。

人気のブルーグレーでフレンチスタイルのペニンシュラキッチン

ブルードゥパリ&ブロンカッセの扉デザインと、アーチシルバーの取手の組み合わせ、そしてアンティーク調のダイニングが、まるでフランス パリにある一部屋のよう。
ペニンシュラキッチンなら、こだわりの家具を眺めながら、料理ができます。

2つの扉面材の表情を使い分けたペニンシュラキッチン

調理側とリビング・ダイニング側で異なる扉面材を使い、違った表情を楽しめるペニンシュラキッチン。
さらに、レンガやタイルの壁を組み合わせることで、個性的でおしゃれな空間を演出できます。

都会的空間に温もりをもたらすナチュラルなペニンシュラキッチン

温かくナチュラルな木目調の扉カラーは、シンプルモダンなインテリアにも馴染みます。
大きな窓が、外との繋がりを感じさせる、都会的で洗練されたペニンシュラキッチンです。

ダークグレーでシックなペニンシュラキッチン

モノトーンのカラーコーディネートが、シックなペニンシュラキッチン。
夫婦ふたりで料理をしながら、お酒やおつまみを愉しめる、プライベートな空間です。

ペニンシュラキッチンのメリット

さまざまな雰囲気の事例をご覧いただきましたが、見た目だけでなく、使い勝手の良さもペニンシュラキッチンの魅力。
ここでは、ペニンシュラキッチンを選ぶメリットを4つご紹介します。

メリット1.広さや間取りに左右されにくく、設置しやすい

例えば、アイランドキッチンの場合は、キッチン両側に通路用の空間を確保しなければなりませんが、ペニンシュラキッチンの場合は、片方のみでOKです。

広々としたスペースがなくても設置しやすいため、リビング・ダイニングや洗面室など、他の部屋との配置も考えやすく、間取りの自由がききます。

メリット2.回遊しやすいレイアウトも可能!

アイランドキッチンと比較すると、回遊性が悪くなるという意見もありますが、実は間取り次第で、抜群の回遊性を手に入れることもできるのです。
例えば、壁側に玄関へつながるドアがあれば、買い物から帰ってきたらすぐに冷蔵庫へ一直線。荷物の重たさも、生もの・冷凍食品への心配もいりません。
また、ペニンシュラキッチンを中心に、他の部屋との距離や出入りのしやすさを考えておくのも◎。お鍋を火にかけている間に掃除や洗濯物をするなど、複数の部屋を渡って家事をするシーンで、家事効率がUPしますよ。

メリット3.コミュニケーションしやすいオープンな空間

キッチン前面に壁や立ち上がりがなく、フラットなペニンシュラキッチンは、開放感のあるLDKを叶えたいご家庭にぴったりです。
遮るものがないので、リビングやダイニングにいる家族と話をしたり、おもちゃで遊ぶお子様に目を配ったり、料理の合間に宿題をチェックしてあげたりと、キッチンにいながらコミュニケーションをとることができます。

メリット4.子供が火まわりに入りにくい

調理中に、キッチンに向かってくる幼いお子様を制止するのは、至難の技です。
コンロが壁側に設置されるプランであれば、お子様はコンロ側から入ることができないため、不意に危険なことが起こる心配は、少なくなります。
ベビーゲートを取り付ける場合も、シンク側のみで良く、お子様への安全を守りやすいレイアウトでもあります。

ペニンシュラキッチンのデメリット

ペニンシュラキッチンにデメリットはあるのでしょうか? 気をつけておきたい点を3つ、対策案とともにご紹介しますので、リフォームの際には注意しましょう。

デメリット1.収納量が少なくなりがち!モノが多い方は要注意

ペニンシュラキッチンは、開放感を重視するために、吊戸棚のないプランが選ばれることが多く、壁付けキッチンに比べると、収納力が劣る場合も。
たくさんモノを持っている方、整理が苦手な方、好きな食器を集めている方、レトルト食品や便利なキッチングッズをどんどん購入してしまう方々は、背面収納やパントリーの設置を同時に検討しましょう。
収納に興味のある方は、キッチン内のモノをすべて出し、モノの数や種類をチェックしてみるのもおすすめ。リフォームを機に、置き場所や、出し入れの効率を見直してみると良いでしょう。

デメリット2.生活感があらわになってしまう

壁付けキッチンは、壁側を向いて料理をするため、調理中のご自身が目隠しにもなり、視線が気になるシーンは少ないかもしれません。
しかし、目の前に壁のないオープンな対面キッチンでは、そうはいかないのです。料理中に「失敗しないように気をつけないと・・・」とプレッシャーを感じる方もいらっしゃるかもしれません。
調理後、ワークトップに散乱するまな板やボウル、包丁などはすぐに洗い、調味料はすぐに仕舞う癖をつけましょう。
とは言っても、そんな習慣を身につけるのは難しい!という方は、砂糖や塩、スープの素などは素敵な容器に入れ替え、出しっぱなしでもおしゃれな”魅せるキッチン”を目指す方法もありますよ。

デメリット3.油・水はねを阻止しにくい

コンロで使う火は危険を伴うので、家族が行き来しやすい通路側よりも、壁側にあると安心です。
しかし、コンロ横の壁は、横にはねる油は受け止めてくれるものの、コンロ前への飛散は防ぎきれません。特に揚げ物の時は、気をつける必要があります。
調理後にサッとひと拭きするだけでも、キレイなキッチンの維持につながります。
また、コンロ前に油跳ねガード(ガラスパネル)を設置すれば、前面への油はね防止になるので、心強いでしょう。
同様に、シンクについても水はねが起こります。リビング・ダイニング側や通路側への飛び散り、水アカ汚れに注意しましょう。

要チェック!ペニンシュラキッチンのリフォームポイント

ペニンシュラキッチンを選ぶときに、これだけはチェックしておきたいポイントを3つご紹介します。

コンセントのタイプと位置

最近では、便利な調理家電が増え、たくさんお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。今はそれほど持っていなくても、今後増える可能性もありますよね。
家電を使用するときは、コンセントが必要です。ペニンシュラキッチンの場合、コンロ側に壁がくることが多いので、その壁にコンセントを取り付けたくなりますが、火まわりへの設置は推奨していません。油はねで汚れると、危険だからです。
解決策としては、未使用時は床に収めておけるフロア用コンセントを設置するか、前述した油跳ねガード(ガラスパネル)のうち、コンセント付きのものを選ぶなどの方法があります。

フロア用コンセントの例。
蓋がついているので、油跳ねが気になるキッチン周辺に設置しても安心です。

サイズ・寸法に注意!

一般的な壁付け式のキッチンは、奥行きが65cmのものが多くなっていますが、前面に壁がないペニンシュラキッチンは、油や水はねしにくいように、少し大きめの70cm〜100cm程度のサイズでつくられています。
アイランドキッチンに比べて、左右の空間は必要ないものの、奥行きの寸法は十分考慮しましょう。

手元隠し・立ち上がりが欲しい?

デメリットでも記述しましたが、ペニンシュラキッチンと呼ばれるタイプは、作業台部分が、ダイニング側までフラットになっており、立ち上がりがありません。

「調理中の手元やキッチンの様子を隠したい!」という思いが強い方は、壁付けキッチンや、腰壁付きの対面キッチンの方が合っている可能性がありますので、十分に比較し、後悔のないキッチン選びをしましょう。

クリナップでは、調理中の手元を隠しながらもリビング・ダイニングとのコミュニケーションがとりやすい「ちょうどいい距離感」を追求した「デュアルトップ対面」をご用意しています。

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悩んだらショールームへ実物を見に行こう!

ペニンシュラキッチンの特徴やプラン例をご覧いただきましたが、ご自宅のリフォームのイメージは具体的になりましたか?
壁付けキッチンから、ペニンシュラキッチンなどの対面キッチンに変更すると、見た目も家事中の動き方もガラッと変わります。
まだ決めかねるという方は、ぜひお近くのクリナップショールームに足を運んでみてください。
日々の料理や家事の動きを思い出しながら、実際のキッチンをチェックしてみると、どのタイプのキッチンが自分に合っているのか、きっと答えが出るはずです。

 

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