壁付けから対面キッチンにリフォームするには?費用相場から事例まで

家族とコミュニケーションをとりながらお料理する姿を想像するだけでワクワクしますね。

けれども、対面キッチンのイメージばかりが先行してしまい、はたしてわが家は対面キッチンに適しているのか、本当に対面キッチンは使い易いのか、実はよく分かっていないということはありませんか。

そこで今回は、対面キッチンのリフォームについて、注意点や費用相場、使い勝手をよくするためのポイントをご紹介します!

ぜひ、憧れの対面キッチンを実現するヒントを見つけてくださいね。

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市村 千恵(いちむら ちえ)先生

二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザーとして、年間120件以上のリフォーム収納相談、プランニングをこなす。
社会人スクールにてCAD講師15年の経歴を持ち、担当した講座からは1,000名以上のCAD技術者を輩出。リフォームイベントでのセミナーも多数開催している。

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壁付けから対面式キッチンにリフォームできる?

壁付けから対面式キッチンにリフォームできる?

果たしてわが家は対面キッチンにリフォームできるのか。まずは壁付けキッチンから対面キッチンを検討する場合に、押さえておきたい条件を2つご紹介します。

【対面キッチンリフォームの条件】

  • 通路の確保ができるか
  • 配管経路がとれるか(マンションの場合)

対面キッチンは、キッチンへの通路が必要です。キッチンのサイズやレイアウトにもよりますが、一般的に壁付けのキッチンより対面キッチンの床面積は大きくなります。まずは対面キッチンにした場合に通路が確保できるかを検討してみましょう。

対面式キッチンは通路が確保できるか考えてみましょう。

また、壁付けから対面にキッチンを移動するには、給水や排水などの配管経路を変更することが必要です。特にマンションでは配管の制約がある場合が多いので、実現できるか、専門業者への早めの確認をおすすめします。

壁付けから対面キッチンにリフォームするメリット・デメリット

壁付けから対面キッチンにするメリット・デメリット

ここからは、憧れの対面キッチンの具体的なメリットと、気になるデメリットをお伝えします。メリットとデメリットをよく理解したうえで、理想の暮らしにぴったり合ったキッチンの形を見つけましょう。

まずは、対面キッチンの主なメリットをお伝えします。

対面キッチンのメリット

➀コミュニケーションが取りやすい

対面キッチンのメリット①

対面キッチンは、お料理中も家族とのコミュニケーションをとることができます。これまで壁に向かって一人で行っていた作業も、家族と会話をしながら楽しく進められます。お料理の腕前もあがりそうですね。キッチンから家族の笑顔があふれる、これぞ対面キッチンの一番のメリットと言えるでしょう。

②開放感がある

対面キッチンのメリット②

対面キッチンは、独立型や壁付けキッチンの壁がなくなる分、空間に開放感が生まれます。ダイニングやリビングとの一体感を生み出し、明るくひろびろとした雰囲気をつくれるのが魅力です。

③おしゃれなレイアウトを作りやすい

対面キッチンのメリット③

対面キッチンなら、おしゃれな雰囲気作りもお手のもの。アイランド型やシンクやコンロを別に配置する二列型など、レイアウトのラインナップも豊富です。ワンランクアップのこだわり空間を実現したい方におすすめです。

④配膳がしやすい

対面キッチンのメリット④

対面キッチンなら、向きを変えずにお料理をそのまま食卓へ配膳できるので効率的です。さらに、キッチンの腰壁にカウンターを造作すれば、配膳だけでなく簡単な食事をすることもでき、使い勝手が広がりそうです。

⑤テレビを見ながら料理できる

対面キッチンのメリット⑤

お気に入りのテレビ番組の途中でキッチンに立つのはおっくうなもの。対面キッチンならリビングのテレビを見ながらお料理も可能。これなら大好きな番組も見逃すことなくキッチンに立てますね。

⑥キッチン動線がコンパクトになる

ワークトライアングル(冷蔵庫、シンク、加熱機器)がコンパクトになる。

食材の準備から下ごしらえ調理まで、キッチンでの作業は思いの他あちこち動き回っているもの。対面キッチンなら、冷蔵庫、シンク、加熱機器への動線がコンパクトになり、毎日の作業効率アップにつながります。

⑦子供の様子が分かる

対面キッチンのメリット⑦

小さなお子様がいらっしゃると、お料理中も様子が気になりますね。対面キッチンなら、お子様から目を離さずに安心して作業ができます。週末にお孫さんを迎えるご家庭にもぴったりです。

⑧家族がお手伝いしてくれる

家族がお手伝いしてくれる

対面キッチンなら、ご主人様やお子様も自然とお手伝いしやすい環境づくりができます。

食卓に食器を並べたり、洗い物を下げたり、独立型のキッチンでは面倒に感じていたことも楽しくこなせそうです。

⑨外の景色を楽しめる

対面キッチンのメリット⑨

対面キッチンからリビングの窓側を向いたレイアウトなら、外の景色を楽しみながら作業ができます。季節の眺望を楽しみながらリラックスしてお料理するなんて最高ですね。

⑩収納を増やせる

対面キッチンのメリット⑩

キッチン本体背面の壁を利用して収納を充実させることも可能です。食器棚や家電収納、冷蔵庫までを一列にラインナップすれば、いつでもスッキリ美しいキッチンの完成です。

このように対面キッチンのメリットですが、いくつかのデメリットもあります。

対面キッチンのデメリット

➀油はね、臭いなどが気になる

対面キッチンのデメリット①

対面キッチンのデメリットとして心配なのは、ダイニングやリビング側に調理の油や調味料などがはねてしまうことです。また、独立型や壁付けキッチンと比べると、臭いやシンクの水撥ねの音がリビング側に影響しやすいので対策が必要となります。

②キッチンが見えてしまう

対面キッチンのデメリット②

キッチンのカウンターに置かれている食材や、シンクの中の洗い物など、キッチンのごちゃごちゃが見えやすく生活感が出やすくなります。腰壁の高さを調整するなど、手元が隠せるような工夫があるといいですね。

③キッチンのスペースを広く取る必要がある

対面キッチンのデメリット②

対面キッチンは、キッチンへアクセスするための通路が必要です。壁付けのキッチンに比べるとキッチンスペースを広くとるケースも多くなります。その分、ダイニングやリビングの床面積を圧迫してしまうので、バランスを考えて平面計画をしっかり検討しましょう。

対面式キッチンのリフォーム事例

対面式キッチンのメリットを活かし、デメリットの軽減にも対応した事例を、ビフォー&アフターでご紹介します。

ビフォー

【独立したキッチンと隣接したリビングの間取り】

リフォーム前の独立型キッチン

<問題点>

独立型のキッチンはダイニングテーブルを置くと手狭になってしまいます。暗くなりがちで、エアコンも効きにくく、隣の部屋への動線も悪いので、これらを改善したいというご希望がありました。

  • キッチンが閉鎖的で暗い。
  • エアコンが効かず、夏は暑くて、冬は寒い。
  • 食器棚や家電を置く場所が足りない。
  • 食卓への配膳がしにくい。

アフター

【対面キッチンにしてLDKを拡張した間取り】

リフォーム後の対面キッチン

<改善点>

部屋の間仕切り壁をなくして、対面キッチンにリフォーム。和室部分もLDKにとりいれ、食後にゆっくりくつろぐための空間も生まれました。

対面キッチンで広々としたLDKに変身。

改善ポイント1 コンロ前の壁で、油の飛び散りも心配なし。

コンロ前は壁をたてて、調理中の油や調味料の撥ね対策に。臭いがリビング側に回るのも軽減できます。

コンロ前に壁を残したレイアウト

改善ポイント2 手元が程よくかくれる腰壁で、生活感をシャットアウト。

リビングから見えない高さで腰壁を造作しました。腰壁の高さは、キッチンのワークトップカウンターから15~20cm程度の高さが目安です。これなら少しくらいキッチンが片付いていなくても安心ですね。

水栓やシンクの洗い物も程よく隠せる腰壁。

改善ポイント3 キッチン本体の背面は、たっぷりの収納で食器や家電もスッキリ!

背面の壁には、キッチンとお揃いの造り付けの収納を設置しました。食器はもちろん、家電や調理器具、ゴミ箱までを一列に並べれば、まるでコックピットのように機能的なキッチンの完成です。

家電や食器、ゴミ箱までを一列にラインナップ。

改善ポイント4 造り付けカウンターとランダムに吊るした照明でお家カフェスタイルに

キッチンの腰壁には、食事もできるカウンターを造りました。朝食やおやつタイムなど、軽い食事を楽しんだり、時には勉強や仕事スペースとして多目的に活用するのもいいですね。

カウンターを造作してカフェ風に。

対面式キッチンリフォームにかかる費用

対面式キッチンリフォームにかかる費用

壁付けキッチンから対面キッチンへのリフォームは、どのくらいの費用が必要でしょうか。

対面キッチンのリフォーム費用を大別すると、

  • キッチン本体にかかる費用
  • 既存キッチンの解体と処分にかかる費用
  • 水道やガスなどの配管にかかる費用
  • 内装にかかる費用

となります。

費用はこれらの組み合わせによって変動しますの。ですから一概にはいえないところですが、キッチンの形を元にしたリフォーム費用の目安は次の通りです。

I型 70万円~100万円
L型 100万円~150万円
アイランド型
Ⅱ型(2列型)
150万円~200万円

キッチン本体の価格は、形だけでなく扉面材のグレード、ワークトップの材質、加熱機器や換気扇の選択などでも大きく変わります。

<キッチンの選択要素>

  • 扉面材のグレード(メーカーによりランク設定。)
  • ワークトップ(ステンレス、人造大理石など。)
  • ガスやIHコンロのグレード
  • 換気扇(自動で洗浄ができるものなど。)

この他に、床や壁の貼替えといった内装、カウンターや収納棚といった造作物、間取り変更で工事範囲をどこまで広げるかなどで費用に差が生じます。

<内装や工事範囲>

  • 床、壁や天井のクロスの貼替え。
  • 収納棚やカウンターなどの造作物。
  • LDKを広げるなどの間取り変更。

リフォーム工事の予算組みでは、これらの優先順位付けがポイントとなります。

ショールームの活用方法

ショールームの活用方法

予算の中でも大きな割合を占めるのは、やはりキッチン本体です。理想のキッチンを見つけるには、メーカーのショールームを活用するのがおすすめ。

訪問するときには、現在のキッチンの形や寸法などの情報をチェックしておきましょう。写真を撮って持っていくのも、状況を伝えるときに便利です。

また、お住いの図面があれば、より具体的なアドバイスを受けることができます。

キッチンのリフォームは、水漏れやコンロや換気扇の不具合など、緊急を要することがないと、ついつい先送りになってしまいがち。

けれども、対面キッチンのリフォームはキッチン選びから工事完了まで、思ったよりも時間がかかるものです。

いざとなってから慌てないように、早めに情報収集してみませんか。

ぜひ、素敵な対面キッチンのリフォームを実現してくださいね。

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