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使いやすいキッチンレイアウトの⾒つけ⽅!わが家にぴったりのレイアウト・収納・配置は? knowledge
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使いやすいキッチンレイアウトの⾒つけ⽅!わが家にぴったりのレイアウト・収納・配置は?

キッチン作業には、食材を出す、洗う、切る、加熱するなど、さまざまな種類があります。一連の流れをスムーズにこなすには、キッチンレイアウトが重要なポイント!「調味料がパッと出せない」「冷蔵庫から材料を出すのに時間がかかる」など毎日のプチストレスも、キッチンのタイプや配置、収納、家電の配置を見直すことで解消することができます。

目次

使いやすいキッチン配置のポイント

「ワークトライアングル」を意識する

キッチンレイアウトを考える上でもっとも重要なのが作業動線。効率的に作業ができるように、シンク・コンロ・冷蔵庫の3点を結んでできる三角形「ワークトライアングル」の3辺の距離の合計を360~600㎝の範囲に近づけることがポイントです。距離が長すぎると移動が多く効率的に作業ができません。逆に短すぎるとキッチンスペースに余裕がなくなり、スムーズな作業が難しくなります。

また2列型キッチンやコの字(U字)型キッチンの場合、作業スペースの幅にも配慮が必要です。一人でキッチン作業をするなら最低でも75cm、二人以上で作業するならすれ違えるように105cm以上の幅を設けておきましょう。

冷蔵庫の位置

ワークトライアングルのポイントとなる冷蔵庫。今の冷蔵庫をリフォーム後も使う場合、盲点になりがちなのが「扉の開き方」。ワークトライアングルを考慮したにも関わらず、ドアが90度までしか開かない、ぐるりと回り込まないと庫内が見えないなど、かえって使いづらくなる場合も…。また冷蔵庫の配置場所は、キッチン奥ではなく入り口近くがベター。作業中に家族がお茶などを取りに来ても、作業の邪魔になりません。

ゴミ箱の位置

キッチンは毎日の調理で必ずゴミが出る場所です。自治体ごとにさまざまなルールが定められて、ゴミを種類ごとに分別する必要もあるためゴミ箱が複数になることも想像できます。必要不可欠ながら、キッチンのデザイン面ではあまり目立たせたくないゴミ箱。キッチンレイアウトを考える際に、事前にゴミ箱の配置も検討することで、考え抜いたキッチンのデザインを損なうことなく、最適な場所にゴミ箱を配置することができます。

収納の置き方

食器棚は、「作った料理の盛り付け・配膳」時と「洗った食器の片付け」時に使います。前者の場合はコンロ近く、後者の場合はシンク近くに配置すると使いやすいので、コンロ・シンクの中間地点に配置するのがベスト。食器棚のカウンターに調理家電を置くことも多いですが、シンク高さに合わせて家電を配置すれば、水平移動だけで作業が進められスムーズです。

コンセントの位置と数

キッチンでは多くのキッチン家電を使用するため、コンセントが不足しがちです。家電を置く場所を想定しておいて、使いやすい位置にコンセントを配置するためには、施工前にしっかりレイアウトを考えておく必要があります。また、キッチン家電の利用状況によって、最適なコンセントの口数も変わってきます。ふだんの家電の使い方を整理し、利用シーンをイメージしてコンセントの位置と数を決めましょう。

ダイニングテーブルの位置

キッチンのレイアウトによって、最適なダイニングテーブルの位置はさまざまです。キッチン空間とリビングをつなぐ役割を果たすダイニング空間。その中心となるテーブルの位置は、ふだんの生活スタイルやコミュニケーションの取り方から検討することが重要です。

まずは考えたい間取り

①独立した空間に壁付け

完全に独立した空間にキッチンを配置し、壁に向かって集中して作業することができるタイプ。リビング・ダイニングと距離があるため、料理中のニオイや音などを生活空間から切り離すことが可能です。ただ、壁に囲まれての作業になるので、少し圧迫感を感じることもあるかもしれません。

②オープンな空間に壁付け

リビング・ダイニングと仕切りのないオープンな空間にキッチンを配置し、家族や友人とのコミュニケーションが取りやすいタイプ。作業時には壁を向いて集中することができます。ただ、常に作業スペースがリビング・ダイニングから丸見えになるので、収納を工夫したり、スッキリとしたデザインでリビング・ダイニングとの統一感を持たせたりすることが大切です。

③オープンな空間にフラットな対面

リビング・ダイニングと一体になった空間に、天板に仕切りがないフラットな対面キッチン。作業中も家族や友人とコミュニケーションがとりやすく、キッチンに集まって複数人で楽しく料理ができるのもポイントです。ただ、仕切りや目隠しがないため、作業スペースが丸見えになりがちなのが注意したいところです。

④オープンな空間にほどよい距離感の対面

リビング・ダイニングとのコミュニケーションの取りやすさはそのまま、手元をちょうどよく隠してほどよい距離感を保つことができる対面キッチン。気になる手元やシンクなどは見えないので、気持ちよく料理をすることができます。

キッチンカウンターを活用しよう

キッチンカウンターを活用しようキッチンカウンターを活用しよう

キッチンカウンターを活用しよう

リビングやダイニングとキッチンを一体化させる、キッチンカウンターを上手に活用してみてはいかがでしょうか。
キッチンカウンターは、キッチンと隣接するリビングやダイニングの間仕切りとしても設置されています。カウンターに作った料理や食事後のお皿を置いて受け渡ししたり、カフェのようなイメージで食事をする場所として使用したりと、実用性も求められます。カウンター下に棚やカラーボックスを設置して、収納やディスプレイコーナーにするのもおすすめです。

レイアウトごとのポイント解説

キッチンレイアウトは主に6種類。それぞれの特徴についてご紹介します。

①I型

シンク、コンロが一列に、そして一般的には冷蔵庫もその横に並ぶことが多いタイプ。一人暮らしや1Kなどコンパクトな間取りに多く見られるレイアウトです。壁に向かって配置されることが多く、隣接するダイニングやリビング空間を広く使えます。

動線の考え方

I型キッチンは、他のタイプよりコンパクトに設置できるため、動線を短くして作業しやすくすることができます。とはいえ、横幅を短くしすぎると、作業スペースが狭くなりすぎてしまいます。逆に横幅を長くすると、移動距離が伸びて動線が悪くなることも。横移動の作業は向き不向きがあるので、普段の家事の様子を思い出して検討しましょう。

収納

一般的に壁に向かった配置の多いI型キッチンのレイアウト。この場合、収納はスペースをきっちりと確保できる吊戸棚の活用がおすすめです。吊戸棚を設けない場合は、シンク下収納やキャビネットに引き出しタイプを選べば、収納量を増やすことが可能です。対面式I型キッチンの場合は、背面に収納棚などを設置し、収納スペースを設けるとキッチンがスッキリして使いやすくなります。

家電の置き方

壁付け式のI型キッチンの場合、調理家電を置くスペースが限られてしまうのが難点です。冷蔵庫の上のスペースを有効活用したり、キャビネットやキッチンカウンターにまとめて収納したりすることがおすすめです。

対面式のI型キッチンであれば、背面に収納棚やキャビネットなどを置いて、調理家電を配置することが可能です。冷蔵庫も背面に設置すれば、動線が短くなり、使いやすいキッチンになります。

②2列型

シンクとコンロを向かい合わせに配置したキッチンレイアウト。多くの場合は、シンク・コンロ・冷蔵庫が三角形で結ばれるため、動線が短く機能的なキッチンです。一人で作業するか複数人で作業するかによって、作業スペースの幅を考える必要があります。

動線の考え方

2列型キッチンでワークトライアングルを意識した家事動線を作る場合、冷蔵庫の配置がポイントになります。コンロとシンクの対角線の長さを踏まえ、できるだけ正三角形になるよう、キッチンに近い位置に冷蔵庫を設置しましょう。

また、2列型キッチンは作業中に通路を挟んで行き来する形になります。適切な通路幅を選ぶことで、移動がスムーズになり、より作業しやすい動線をつくることが可能になります。

収納のポイント

2列型キッチンは、キャビネットに多くの収納が確保できます。そのため、吊戸棚を設置しない開放的なキッチンのレイアウトにすることが可能です。追加で食器棚を設置する必要もないため、空間を圧迫することがないレイアウトだといえます。

家電の置き方

冷蔵庫はキッチンのすぐ横に置き、シンク・コンロ・冷蔵庫のキッチン作業動線を作るようにしましょう。また、作業動線を考慮した上で、電子レンジや炊飯器などの調理家電の配置場所を決めるようにするとよいです。2列型キッチンは収納量が多いことが特徴に挙げられるので、使用頻度の低い家電は出しっぱなしにせずに収納しましょう。

③L型

シンク、コンロ、そして冷蔵庫も合わせてL字型になるように配置することが多いキッチンレイアウト。Ⅱ型キッチンと同様、効率的な動線で作業がスムーズです。一方、キッチンのコーナー部分はデッドスペースになりがち。作業台やキャビネットの収納などに工夫を凝らす必要があります。

配置のポイント

L型キッチンは壁付け・対面のいいとこどりが可能なキッチン。片方の面を対面式に、もう片方の面を壁付けにすることで、集中したい作業とリラックスしたい作業とをスペースごとに分けることができます。気を付けなければならないのが、L型キッチンは設置スペースがそれなりに広くないといけない点です。間口・奥行のサイズが十分にないと、かえって動きにくくなってしまいます。お部屋のどこに設置するか、リビング・ダイニング空間と合わせて検討しましょう。

動線の考え方

L型キッチンは、コンロとシンクを90度で向かい合うように設置できるため、冷蔵庫、シンク、コンロの3つの点からなる三角形「ワークトライアングル」をI型キッチンに比べて短く設計できます。普段の家事の様子を思い出しながら、どんな配置が動きやすいか、イメージを固めておくことが重要です。

収納のポイント

L型キッチンは作業スペースと収納スペースがたっぷり確保できる点がメリットですが、コーナー部分は奥行きがあるため、モノの出し入れがしづらかったり、デッドスペースになってしまったりする場合もあります。コーナー部分は家電やストック保管場所として使うなどの工夫が必要です。キャビネットや吊戸棚など、収納のコーナー部分には可動式トレーなどの活用がおすすめです。

家電の置き方

デッドスペースになってしまうコーナー部分に、炊飯器や電子レンジ、食器洗い乾燥機などの家電を置くのがおすすめです。冷蔵庫はシンク側に置いて動線を考慮しましょう。

④コの字(U字)型

シンク、コンロ、冷蔵庫をU型に配列したキッチンレイアウト。L字型キッチンよりもさらに動線が効率化され、作業しやすいのが特徴です。U型キッチンを実現するには比較的広めのスペースが必要です。

配置のポイント

コの字(U字)型キッチンは、対面キッチンと壁付けキッチンのいいとこどりができるのがメリット。油はねが気になるコンロや集中したい作業スペースを壁付けにし、シンクを対面にしてゆったり家族や友人とコミュニケーションを取る、といった使い分けが可能です。

動線の考え方

コンロ、シンク、冷蔵庫を結んだ「ワークトライアングル」を考えやすいタイプのキッチンです。移動距離を短くするために、適切な通路幅を選択しましょう。より使いやすく効率のよい動線をつくることができます。

また、作業スペースが3辺に分かれるので、どこにコンロ、シンク、作業スペースを配置するかによって、作業のしやすさが変わってきます。

収納のポイント

コの字(U字)型キッチンはL型キッチンと同様、コーナー部分の奥行きがデッドスペースになってしまうことが懸念されます。コーナー部分は家電やストック保管場所として使うなどの工夫が必要です。

家電の置き方

デッドスペースになってしまうコーナー部分に、炊飯器や電子レンジ、食器洗い乾燥機などの家電を置くのがおすすめです。コーナーが2つあるので、置くものがごちゃごちゃして見えないように工夫することがポイントです。

⑤アイランドキッチン

シンクとコンロ、またはそのうちのどちらかを含むカウンターを、独立させた「島」のように配置するキッチンレイアウト。カウンターの両端が壁に接していないため、左右どちらからでもキッチンに出入りできます。開放的で、大勢で料理を楽しめるキッチンです。

配置のポイント

アイランドキッチンは“見せるキッチン”としてデザインを楽しめる点が人気な反面、常に手元が丸見えになっているため、お手入れや片付けがプレッシャーになることもあります。

また、「島」の部分にコンロを配置すると、調理中の水はねや油汚れ、匂いや煙などがリビング・ダイニングに広がりやすくなる点も注意が必要です。その場合は、コンロ前にパネルを設置して換気扇への空気の流れをつくるなど、工夫をするとよいでしょう。

動線の考え方

アイランドキッチンの場合は、基本的には「島」部分にシンクとコンロが横並びに設置されていることが多いので、背面に冷蔵庫を置くと、ワークトライアングルを快適にすることができます。さらに不足しがちな収納面は、パントリー式の食器棚と家電収納カウンターを設けるとよいでしょう。

収納のポイント

アイランドキッチンは開放的な反面、キッチンの上のモノが散乱しても、隠せないところが難点です。常に、使ったモノをしまえるような工夫が必要です。 ダイニング側にも、収納を設けられるタイプがあるので、食器収納として使うことはもちろん、リビングでよく使うモノを置いたり、インテリアスペースとして使ったりすることも可能です。別途、食器棚や調理家電を置くカウンターを背面に設置することをおすすめします。

家電の置き方

冷蔵庫は背面に、同じく家電は背面にカウンターなどを設置し、動線を考慮した配置を検討してみてください。

⑥ペニンシュラキッチン

カウンター両端が壁に接していないアイランドキッチンに対し、カウンターの片端が壁に接しているタイプをペニンシュラキッチンと呼びます。カウンター背後のスペースは、食器棚や家電収納などを設置したり、腰高のカウンターを置いて作業台として使ったりすることもできます。

配置のポイント

アイランドキッチンの場合は、キッチン両側に通路用の空間を確保しなければなりませんが、ペニンシュラキッチンの場合は、片方のみでOKです。広々としたスペースがなくても設置しやすいため、リビング・ダイニングや洗面室など、他の部屋との配置も考えやすく、間取りの自由がききます。生活スタイルやおうち全体の間取りと合わせて配置を考えるのが重要です。

動線の考え方

アイランドキッチンと比較すると、回遊性が悪くなるという意見もありますが、実は間取り次第で、抜群の回遊性を手に入れることもできるのです。例えば、壁側に玄関へつながるドアがあれば、買い物から帰ってきたらすぐに冷蔵庫へ一直線。荷物の重たさも、生もの・冷凍食品への心配もいりません。

また、ペニンシュラキッチンを中心に、他の部屋との距離や出入りのしやすさを考えておくのもよいでしょう。お鍋を火にかけている間に掃除や洗濯物をするなど、複数の部屋を渡って家事をするシーンで、家事効率がUPします。

収納のポイント

アイランドキッチン同様、キッチンの上のモノが散乱しても、隠せないタイプのペニンシュラキッチン。モノの定位置を決めたり、常に使ったモノをしまうようにしたりするなどの工夫が必要です。さらに背後のスペースに食器棚や家電収納、腰高のカウンターなどを配置すると収納量と作業スペースを確保することができます。

家電の置き方

家電の置き方もアイランドキッチンと同じです。冷蔵庫や調理家電は、背面にカウンターなどを設置し、作業動線を考慮して配置を検討してみてください。

まとめ

いかがでしたか?システムキッチンと一口に言っても、さまざまなレイアウトや特徴があります。それぞれの特性を理解し、自分にぴったりのスタイルを見つけてみましょう。

すでにレイアウトを検討中の方も、この記事を読んで「やっぱり…」と思った方も、ぜひお近くのショールームで実物を体感してみてください。理想のイメージがあっても、実際に使ってみると勝手が違うということもあります。あなたのベストキッチンを探すために、一度プロに相談してみてはいかがでしょうか?

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