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快適なキッチンの決め手は動線と収納!動きやすく使いやすいレイアウトのポイント knowledge
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快適なキッチンの決め手は動線と収納!動きやすく使いやすいレイアウトのポイント

毎日のお料理を、快適なキッチンで効率的にしたいと誰でも思うことでしょう。
お料理中になんだか動きにくい、モノが取り出しにくい、家族同志がぶつかってしまうなど、日々、小さなストレスを抱えていませんか?
快適なキッチンとは、動きやすく、使いやすいことが条件。これはキッチンのレイアウトと深い関係があります。
今日は、快適なキッチンを実現するための動線と、収納のレイアウトについてポイントをご紹介していきます。

目次

市村 千恵(いちむら ちえ)先生

市村 千恵(いちむら ちえ)先生

二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザーとして、年間120件以上のリフォーム収納相談、プランニングをこなす。
社会人スクールにてCAD講師15年の経歴を持ち、担当した講座からは1,000名以上のCAD技術者を輩出。リフォームイベントでのセミナーも多数開催している。

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快適なキッチンのルール|ワークトライアングルとは?

動きやすく、使いやすいキッチンをつくるには、キッチンの構成要素となる、冷蔵庫、シンク、加熱機器(ガスコンロ・IHクッキングヒーター)の配置を整えていくことが必要です。
これら、冷蔵庫、シンク、加熱機器を結ぶ線を「ワークトライアングル」と呼び、3辺の合計が360~660㎝の範囲にあるのが、動きやすく、使いやすいキッチンの目安となります。

ワークトライアングル:三角形の辺の和が360~660cmの範囲

ワークトライアングルのポイント

シンクから冷蔵庫までの距離:120~210cm

冷蔵庫から加熱機器までの距離:120~270cm

コンロからシンクまでの距離:120~180cm

加えて、食器や家電などを収める背面や周辺収納のレイアウトにも配慮することで、さらに動きやすく、使いやすいキッチンレイアウトを実現することができます。

快適なキッチンレイアウトをビフォーアフターで紹介

ここからは、ひとつの間取りからリフォームを想定して、キッチンと背面・周辺収納のレイアウトパターンを3つご紹介していきます。
あなたにぴったりな、快適なキッチンをつくるためのワークトライアングルと、背面・周辺収納の組み合わせのヒントを見つけてみてください。

ビフォー

ビフォーの特徴

・壁付けI型キッチン

・ワークトライアングルは、シンクから冷蔵庫の距離が遠く、ムダな動きが多くなる。

・家電収納ワゴンや食器棚が小さく、家電や食器が収めきれない。

・買い置きした食品のストック置き場がない。

①いつもすっきり!憧れのアイランドキッチンを美しく保つための背面収納レイアウト

  • ビフォー

    ビフォー

  • アフター

    アフター

アイランドキッチンは、デザイン性の高さから人気のレイアウトのひとつです。
けれども、収納計画をしっかりしておかないと、すっきりとした状態を保つのは、難しいという面もあります。

そこでリフォーム後は、背面にパントリー式の食器棚と家電収納カウンターを設けました。生活感を出さずに美しいキッチン空間を実現するため、キッチン関連の物をすべて受けとめられるレイアウトになっています。
ワークトライアングルも、冷蔵庫、シンク、加熱機器と、作業の順番に動けるように整理し、ムダを改善しました。

アフターの特徴

・アイランドキッチンに。

・冷蔵庫からシンクへの距離を短くし、ワークトライアングルをより快適に。

・食器、食品庫、引き出し、吊戸棚の背面収納で、キッチンまわりの物をすべて受けとめられるように。

②まるでコックピット! L型対面と組み合わせた機能的なU字型収納レイアウト

  • ビフォー

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  • アフター

    アフター

L型のキッチンは、サイドへのアクセスができるので、作業動線がコンパクトになるメリットがあります。今回はさらに収納を組み合わせてU字型のレイアウトとしました。

身体の向きを大きく変えることなく作業や物の出し入れが可能になり、まるでコックピットのような機能的なキッチンになりました。

アフターの特徴

・L型キッチンと収納の組み合わせで、動線がコンパクトに。

・冷蔵庫からシンク、加熱機器への動線の良いワークトライアングルに。

・カウンター式の収納で、家電を一列に配置して機能的に。

・カウンター式収納の一部をフリースペースにしてゴミ箱置き場に。

③空間を広く有効に使える!壁付けI型キッチンとサイド収納レイアウト

  • ビフォー

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  • アフター

    アフター

壁付けのI型キッチンと、家電や食器棚をサイドに組み合わせたレイアウトは、空間を広く使えるメリットがあります。
ダイニングへのアクセスが便利なリフォーム前のレイアウトを変えずに、機能性を上げたパターンです。
たくさんの家電を立体的に収めることができる家電収納と、開き扉と引き出しで構成された食器棚は、大きな物から細々した物までをすっきり収めることができます。

アフターの特徴

・I型キッチンと、そのサイドに周辺収納を。

・ワークトライアングルとダイニングテーブルへの動線がスムーズに。

・家電を立体的に収納し空間を有効に。

・吊戸棚、開き扉、引き出しで、キッチンまわりの物を集約できるように。

まとめ

動きやすく使いやすい快適なキッチン空間をつくるには、作業動線に沿ったワークトライアングルと背面・周辺収納のレイアウトを考えることが大切です。

迷ってしまったら、ぜひ、キッチンでの作業を思い浮かべてみましょう。買い物から帰って、食材を置く場所は?お料理の下準備はどこでされますか?
一連の作業や動きをイメージして、使う場所に使う物を収めていけるようなレイアウトを計画していきましょう。

キッチンの作業内容から動線を考える

①冷蔵庫から食材を取り出す。

②シンクや調理台で下ごしらえする。

③コンロや、電子レンジなど家電を利用して調理する。

④配膳のため食器を取り出す。

⑤食事をする。

⑥あと片付けをする。

キッチン本体や背面・周辺収納は、目的に応じたさまざまな仕様が用意されています。間口や高さなどの寸法や、内部の仕切りにいたるまで、組み合わせの自由度が高く、使い方やライフスタイルに合わせて選択することができます。
毎日のお料理がもっと楽しくなる、動きやすく使いやすい快適なキッチンをめざすなら、ぜひトータルで検討してみてはいかがでしょうか。

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