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新築キッチンの後悔しない選び方!間取りや収納のこだわりたいポイント5選 point
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新築キッチンの後悔しない選び方!間取りや収納のこだわりたいポイント5選

新築のキッチン選びはメインイベント。想像しただけで、ワクワク夢が広がります。

「対面キッチンにしたい」「こんな機能がほしい」など、新築で叶えたい理想のキッチン像を考えると、こだわりたいポイントがたくさんあるのではないでしょうか。

今回は、そんな新築のキッチン選びで「こだわりたいポイント」をご紹介します。新しい暮らしが始まってから「こんなはずではなかった…」と、後悔しないための注意点もお伝えしますので、ぜひ参考になさってみてください。

目次

市村 千恵(いちむら ちえ)先生

市村 千恵(いちむら ちえ)先生

二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザーとして、年間120件以上のリフォーム収納相談、プランニングをこなす。
社会人スクールにてCAD講師15年の経歴を持ち、担当した講座からは1,000名以上のCAD技術者を輩出。リフォームイベントでのセミナーも多数開催している。

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新築キッチンでこだわりたいポイント5選

新築のキッチンを素敵に使いやすくするために、こだわりたいポイントを5つ挙げていきます。

新築のキッチンで、どんなふうにお料理や片付けをするのか、家族とどう過ごすのか、どんな暮らしが理想かなどを考えていくと、ご自身のこだわりを発見できるでしょう。

間取り(レイアウト)にこだわる

まずは、キッチンの間取りについてご紹介します。

キッチンの間取りには、大きく分けて、独立型かLDK型のふたつのタイプがあります。

最近の新築では、キッチンが独立したタイプより、キッチンとダイニング、リビングまでが一体となるLDKタイプが主流となっていますね。

キッチンの間取りタイプ

独立タイプ キッチンが独立した空間。
LDKタイプ
キッチン、ダイニング、リビングが一体となった空間。オープン型とセミオープン型がある。

ここでは、キッチンを壁付けにするか、対面にするかという選択肢があります。キッチンの間取りとともに、キッチン本体をどのようにレイアウトするかも検討していきます。

キッチン本体の代表的なレイアウトには、次のようなものがあります。

●壁付け

I型 L型 II型(2列型)

●造作対面

I型 L型 II型(2列型)

●アイランド

I型 L型 II型(2列型)

また、キッチンの見せ方によって、オープン型とセミオープン型といったふたつのタイプに分かれます。

キッチンからダイニングまでがひと続きのオープン型

キッチンとダイニングをゆるくつなぐセミオープン型

これらのレイアウトは、キッチンやLDKの畳数と照らし合わせて計画していく必要があります。
I型の対面キッチンの場合なら、LDKに必要な畳数は14畳くらいが目安となるでしょう。
レイアウトを決めるには、どんなふうに過ごしたいのかを具体的にイメージしてみることで、ご自身やご家族の理想のキッチン像が浮き彫りになってきます。

➀お子様と一緒の時間を大切にしたい!:造作対面

小さなお子様がいらっしゃると片時も目を離せませんね。造作の対面キッチンなら、お子様の様子を見ながらお料理できるので心配いりません。

また小学生くらいのお子様なら、勉強やおやつタイムも一緒に過ごせます。ママや家族の目がいつも届くようなスタイルが理想の方におすすめのレイアウトです。

②みんなでキッチンを囲みたい!:アイランド

アイランドキッチンは、抜群の開放感とおしゃれな雰囲気が人気です。週末はご夫婦一緒にお料理を楽しんだり、家族や友人を招いたり、大勢で過ごしたい方にぴったりのレイアウトです。
アイランドタイプは、左右どちらからもアクセス可能な回遊動線が魅力です。こうしたこだわりを実現できるのも、新築のキッチンならではですね。

ただし、イメージばかりが先行してしまうことのないように気を付けたいものです。
たとえば、憧れのアイランドキッチンにしたのはいいけれど、キッチンが丸見えでなんだか落ち着かない、収納が足りない、などという声はよく耳にするものです。
家族の人数やお子様の年齢、キッチンにメインで立つのは誰なのかなど、生活スタイルによって適したレイアウトを検討していきましょう。

動線にこだわる  

新築のキッチンは動線を見直すのにも、ぴったりのタイミングです。
使いやすいキッチンは、キッチンのシンク、コンロ、冷蔵庫の3つの機器を結ぶ距離が決め手となります。
キッチンのシンク、コンロ、冷蔵庫の3つを繋ぐ動線を「ワークトライアングル」と呼びます。ワークトライアングルの距離が3,600mm~6,000mmの範囲におさまることが、動きやすいキッチンの条件となります。

ワークトライアングルで距離を検討するときに、キッチンでの作業手順を考えて配置を決めていくと、動線がすっきり整います。

キッチンでの作業は一般的に、

1. 冷蔵庫から食材を出す。

2. シンクで洗う、下ごしらえをする。

3. 調理台で切る、混ぜる。

4. コンロで煮る、炒める、焼く。

といった順番で行います。
基本的に、この流れに沿った配置なら動きやすく効率の良いキッチンとなります。

新築のキッチンでは、ワークトライアングルと作業手順を踏まえていくと、バランスの良い配置となるでしょう。

収納にこだわる

キッチンはどうしても生活感の出てしまう場所。新築のキッチンでは、収納も入念に計画しておきたいですね。収納計画をしっかりしておくことで、自然と片付けやすい空間にすることができます。

ただし、これは単に収納をたくさん造るということではありません。
大事なことは、必要な物を必要な場所に納めること。食器棚や家電置き場などの周辺収納、パントリーやゴミ箱のスペースなど、何をどこで使うかという視点で考えていきましょう。

また、キッチン側だけでなく、ダイニング側の収納もお忘れなく。ダイニングは食事の他に、お子様が勉強したり、最近ではテレワークで利用したり、多目的なスペースになってきています。ダイニング側に収納スペースがあると、物の出しっぱなし防止に役立ちます。

デザインにこだわる

新築のキッチンなら、お好みのインテリアに合わせてコーディネートも自由自在。最近のキッチンは、LDKになじみやすいように木目や色柄が数多くラインナップされています。

空間のイメージづくりは、カラーリングの基本を押さえておくと、キッチンの色選びに役立ちます。
カラーリングの基本となるのは、ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーという3つのカラーです。その黄金比は次の通り。

・ベースカラー:全体の7割

・メインカラー:全体の2.5割

・アクセントカラー:全体の0.5割

住まいの中で、面積の広い床や壁の色をベースカラーとして、ドアや大きな家具、カーテンなどをメインカラー、小物をアクセントカラーでまとめると、統一感を出しながらメリハリのある空間になります。

キッチンは、ベースカラーか、メインカラーと同系色にすると突飛な印象にならずに空間にマッチさせることができます。

使い勝手にこだわる

新築のキッチンは、使い勝手も重要ですね。最近のキッチンは、機能性やお手入れ性がどんどん向上しています。
中でも特に重視したいのが、お手入れ性。毎日使うキッチンだから、お掃除の手間をなるべく省けるものがおすすめです。

以上が、新築のキッチンでこだわりたいポイント5選となります。

新築キッチンで後悔しないための注意点

ここからは、新築のキッチンを使い始めてみたら、「当初のイメージと違っていた」「こんなはずじゃなかった」という、よくある失敗例をあげながら注意点をご紹介します。

間取り・レイアウトの後悔ケース

キッチンやLDKの間取りが、思ったより狭すぎたという後悔は是非とも防ぎたいですね。
どのくらいの広さが適当かを検討するには、置きたい家具の大きさから考えてみるのもひとつの方法です。

ダインニングテーブルやイス、ソファやテレビボードはどのくらいの大きさかを基準として配置してみると、必要な部屋の大きさもイメージしやすくなります。

ダイニングテーブルは大きくしたい、食後にソファでくつろぎたいなど、家族の過ごし方も具体的になってきます。

動線の後悔ケース

キッチンへの通路幅が確保されていないために、お料理中に動きにくい、家族がすれ違えないといったケースがあります。
一般的な通路幅の目安は、90cm~120cm程度とするのが良いでしょう。

ただし、キッチンでは道具を使うために腕を振ったり、両手に物を持っていたり、直立ではないことが多いものです。人が余裕を持って動くには、60cm程度の寸法が必要です。作業中の動きも考慮してスペースを確保しましょう。

このほか、冷蔵庫の扉が開けない、収納の扉や引き出しが照明やコンセントとぶつかるといった失敗例もあります。
キッチンのコンセントについては、数や位置も後悔が多くあるポイントです。レンジやトースターなどの調理家電の他、フードプロセッサーやミキサーをお使いの場合は、キッチンのワークトップ側にコンセントを設けると便利です。
数が少なかったり、位置がよくなかったりすると、タコ足配線になったり、ブレーカーが落ちたりと、使い勝手が悪くなってしまいます。

収納の後悔ケース

キッチン本体や食器棚の計画はしても、忘れがちなのがゴミ箱スペースです。どんなに素敵なキッチンでも、ゴミ箱スペースがなければ台無しになってしまいます。

一般に45リットルのゴミ袋を利用するなら、縦40~43cm×横25~26cm×高さ60cmくらいのゴミ箱が必要です。
市販のゴミ箱は、スリムタイプや重ねていくタイプなどさまざまな物があります。どこにいくつ置くのか、スペースに合わせてあらかじめ収納計画をしておくと安心ですね。

「キッチンに憧れのパントリーをつけたい」という声も多くあります。
パントリーは食品だけでなく、食器や家電などを納めることもでき、キッチンの収納を考えた時、心強い味方ともいえますね。

そんなパントリーの失敗で多いのが、奥行きが深すぎたというもの。そもそも食品や小型の家電は、大抵のものが40cm程度で納まります。
たくさんの物が納められそうだと、あまり奥行きの深いパントリーにしてしまうと、かえってデッドスペースができて、使いにくくなってしまいます。
どんな物をどのくらい収納するかで、奥行きを検討していくのがポイントです。 

お手入れ・機能性の後悔ケース

キッチンのお手入れ性に関しては、コンロやレンジフードについての検討はもちろんですが、キッチン本体の色柄選びもポイント。
例えば白いキッチン、また黒やネイビーなど色の濃いキッチンは、どちらも汚れが目立ってしまうのが注意点です。
お手入れやお掃除の頻度も、キッチンの色柄選びの要素となるでしょう。

また、キッチンの最新機能を付けすぎて、結局使わなかったという声もあります。どんな目的で機能をつけるのか検討していくのがおすすめです。

目的別に機能を検討しよう!

 

例)時短を叶えたいから、食洗機をつける

  空間を最大限利用したいから、吊戸棚にダウンウォールをつける

こだわりを叶えるキッチン最新機能

こうしたこだわりを実現する、新築にぴったりのキッチン最新機能をご紹介します。
キッチンは日々進化しています。便利な機能が満載ですので、ご自身の使い方や好み、予算に合わせてセレクトなさってください。

ワークトップカウンター

キッチンのワークトップカウンターの材質は、次の3つが人気です。

・ステンレス:お手入れ性が良く衛生的な素材。細かいキズが付きやすい。

・人工大理石:色、柄が豊富でデザイン性に富む素材。色うつりしてしまうこともある。

・セラミック:硬度が高く、熱や衝撃に強い素材。他の素材に対してコストが高くなる。

機能性、デザイン性、コストの3つの要素のバランスをとるのがポイントです。

水栓

水栓は、ストレートやグースネックといった形状や、タッチレスや浄水器付きなど、デザイン面と機能面で違いがあります。
どんな機能が欲しいかはもちろんですが、対面キッチンの場合は、ダイニング側からの見え方もチェックしておくことをおすすめします。

食洗機

後片付けの手間が劇的に変わる食洗機も人気です。何人分、どのくらいの時間で洗浄できるのかなど、作業効率や使用頻度を考えて検討しましょう。
キッチン本体の引き出しに納まるビルトインタイプなので、収納とのバランスも考えていく必要があります。

レンジフード

レンジフードは、形状やファンの種類が豊富です。レンジフードで気になるのは、やはりお手入れ性ですね。
自動洗浄機能付きのレンジフードなら、大掃除の時期に大変な思いをすることなく、いつでも手軽に綺麗をキープできます。

加熱機器

加熱機器は、ガスコンロかIHの選択になります。それぞれに機能や材質、デザインの違いでグレードがあります。
揚げ物が多い、グリルを頻繁に利用するなど、どんなお料理をつくるかなどによっても選ぶ基準が変わってくるでしょう。

ダウンウォール

目線より上になる吊戸棚を最大限に活用するには、ダウンウォールが便利です。
ダウンウォールは、棚の内部がスライドしてくる構造で、手の届きにくい高さの収納を上手く活用することができます。
キッチン本体や、食器棚などの周辺収納に設けることができるので、上部の空間を有効利用したい方にぴったりです。

新築のキッチン選びはご自身の感覚を大切に

新築のキッチン選びは、メインイベントといってもいいくらい大きな選択ですね。
これまでお伝えしてきたように、キッチンの間取りからレイアウト、動線や収納、本体の機能など、たくさんの検討が必要です。

迷ってしまったら、ショールームなどで実物を確認することをおすすめします。毎日使うキッチンですから、ご自身の感覚を大切にセレクトしていきましょう。
まずは、実際に手に触れて使い勝手を体感、体験なさってみてはいかがでしょうか。

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