いつかキッチンを選ぶ日に。
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マンションのキッチンをリフォームするには? 準備~完成までにやることをご紹介! reform
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マンションのキッチンをリフォームするには? 準備~完成までにやることをご紹介!

目次

リフォームの決めどきとは

おうち時間が増えて、家で料理をする機会が増えた方も多いはず。そして、キッチンに立つたびに、
「もう少し使いやすくしたいなあ」
「オシャレなキッチンに憧れる!」
「思いきって、リフォームしてみようかな」
そんな希望を抱いている人もいるのではないでしょうか。

でも、うちのキッチンはまったく使えないわけではないし、リフォームするほどではないよな……と、リフォームに踏み切るタイミングがわからずに毎日を過ごしている。
そういう人もいるはずです。

そこで今回は、分譲マンションのキッチンにスポットを当てて、リフォームの決めどきから完成までの流れをご紹介!
また、その時々の注意点についてもご説明します。

キッチンにも“寿命”があるんです

キッチンリフォームを行ったかたに話を聞くと、リフォームを決めた理由は、

・家族が増えた
・モノが増えて収納スペースが足りない
・設備機器が故障した
・経年劣化による汚れを解消したい
・実家を相続した

だいたい、以上のパターンが多いようです。

なかでも、「設備機器が故障した」「経年劣化による汚れを解消したい」という理由は、キッチンの“寿命”が原因という場合も。 シンクやワークトップ、キャビネットなどのキッチン寿命は、約20年だと言われているのです。

20年ほど使用していると、汚れやサビ、扉のガタつきなどは目立つようになってくるので、修理や交換を検討するとよいとされています。 IHクッキングヒーターやガスコンロ、換気扇、食器洗い乾燥機、水栓などは10年ほどが交換の目安です。

マンションのキッチンリフォームの注意点

ただし、「よし、それなら意を決してリフォームしよう!」と思っても、マンションの場合は注意しなければならない点がいろいろとあります。
計画を立てる前に、以下のことは知っておきましょう。
まず、のちのちトラブルにならないように、マンションの管理規約をきちんと確認を。注意点や決まり事を把握しておく必要があります。

主な注意点としては、リフォームできる場所は、住人の専有部分のみだということ。
マンションは、部屋の内部のみが専有部分です。それ以外は共有部分。たとえば、玄関ドアは共有部分なので、「リフォームしたいな」と思っても勝手に変えることはできないのです。
ただし、ドアの内側は専有部分なので、自分たちの好きなように塗り替えることができます。

では、本題のキッチンについてはどうなのかというと、最も気をつけたいのは排水管。
排水管などのパイプスペースは共有部分なので移動することができません。ただし、パイプスペースまでの床下配水管は専有スペース。なので、共有部分を動かさなければ、水まわりのレイアウトを変更することは可能です。
しかし、床下にある配管スペースが狭いと排水管の勾配がつけにくく、移動できない場合があるので注意が必要です。

また、キッチンに床下収納を作りたいと思っても、床下のコンクリート部分は共有部分。なので、穴をあけて床下収納をつくることはNGです。
それから、キッチンのサッシ(窓)を替えたいと思っても、サッシは共有部分なので変更することはできません。

これらのことを踏まえたうえでリフォームを決める場合は、マンションの管理組合にかならず連絡を。
そして、ご近所への挨拶も忘れないようにして、気持ちよくリフォームをスタートさせましょう。

完成までに何をする? 全体の流れを把握しよう

さて、それでは、いざリフォームに向けて始動するとなると、どんな段取りで動けばいいのか?
以前こちらの記事でもご案内させていただいたように、全体の流れをお伝えします。

1.情報収集(準備段階)
2.具体的なプランの相談
3.現場調査・打ち合わせ
4.リフォームプランと予算の確認
5.プラン決定・契約
6.リフォーム工事の開始
7.完成・引渡し

以上のスケジュールで動くのが理想的です。

情報収集。そして、リフォーム会社探し!

まずは、①の情報収集について説明しますね。
情報収集、つまり準備段階では、レイアウトや予算、完成時期などを考えておきたいものです。そのうえで、インターネットや雑誌などで情報を集めたり、リフォーム会社からパンフレットを取り寄せたり。
そして、何よりも実行してほしいのは、キッチンのショールームに足を運ぶこと!

ショールームに行くと、さまざまなタイプのキッチン設備を見ることができます。そうすれば、「こういう風にしたいなあ」と理想のイメージが膨らみますし、スタッフの方からプロならではのアドバイスをもらえます。

次の②の具体的なプランの相談は、実際にリフォーム会社に相談をすることです。
とはいっても、インターネットで「リフォーム会社」と検索するとたくさんの会社がヒットします。
町の工務店やハウスメーカーなど実にさまざまで、どこに相談をすればいいのかわからない! と、迷うはず。
その場合は、リフォーム会社にはそれぞれ得意分野があるのだということを視野に入れて、何社かの話を聞いてみることをおすすめします。

リフォーム会社と連絡を取る際にチェックしておきたいのは、

・その会社は、国や地域の協会に加入しているか
・自分の話をしっかり聞いて、それに合った提案をしてくれるか
・提示された見積もり金額が予算と合致しているか

以上の3点です。
そのうえで、自分に合っていると判断したリフォーム会社に依頼するといいでしょう。

効率よくプランを立てる方法

工事をお願いするリフォーム会社が決まったら、③の現場調査と打ち合わせが始まります。
現場調査とは、リフォーム会社の担当者がお客さまの自宅を訪問して、リフォームを希望する場所の寸法や構造などを実際に確認することです。
ここでチェックをしておかないと、「階段が狭くてアイランド型のワークトップが搬入できない」「天井の高さが低くて、希望のレンジフードが入らない」という事態も起こりかねません!
現場調査では、天井裏やブレーカーなどの確認も行います。希望のプランを叶えられるかどうかを判断する、大切な作業です。

ここで、作業は④のプランと予算の確認に進みます。
キッチンリフォームのプランは、以下の順番で考えると効率的です。

・レイアウトを考える
・収納を考える
・デザインを決める
・機能や設備を選ぶ

キッチンの配置は、自分の暮らしに合わせて

使いやすいレイアウトはライフスタイルによって異なるので、暮らしに合う配置を考えることが望ましいです。
そして、収納に最適な什器もモノの量や暮らし方によって変わるので、その点を決定したうえで収納什器を決定。その後にデザインを考えるといいでしょう。

とはいえ、自分たちの暮らしにどういうレイアウトや収納が合うのか、そのこと自体がわからないというかたもいるでしょう。
その場合は、まずはキッチンの配置を考えてみましょう。

キッチンの配置は、大きく分けて4種類あります。

・壁側にキッチンを配置して、ダイニングとキッチンがひとつながりになる「壁付け型」
・ダイニングと向かい合うようにオープン型のキッチンを配置する「フラット対面型」
・ダイニングから完全に分離した空間の「独立型」
・ダイニングと向かい合わせに吊り戸棚付きのキッチンを配置する「造作対面型」

たとえば、家族と会話を楽しみながら家事をしたい場合は「フラット対面型」か「造作対面型」を。
来客時にキッチンを見せたくないという場合は「独立型」か「造作対面型」を選ぶといいでしょう。どういう暮らしをしたいかを想像して、配置を選びましょう。

キッチンの配置が決まったら、コンロやシンク、什器などのサイズを決めます。
台所での作業がスムーズに行えるよう、自分の身長に合う高さを選ぶことをおすすめします。

デザインや機能は、モノの量を把握してから選ぶ

そして、次は収納について。
収納のことを考える際は、まずはキッチンにあるモノの量を把握することが重要です。
そして、モノを種類別に分けて、どこで使うのかについても明確に。そうすれば、使う場所の近くに収納することを前提に、どの収納什器にするかを選べるからです。

収納のタイプは主に2種類あります。引き出しタイプか扉タイプで、近年は、上からひと通り見渡せて出し入れがしやすい、引出しタイプが主流。
調理道具や調味料がパッと取り出せるように工夫されています。

収納が決まれば、あとはデザインと機能、設備の選択を。
扉やワークトップ、シンクなどのカラーを好みで選んだら、キッチンにどれぐらいの機能性を求めるかを決定します。
たとえば、高機能機器を取り入れれば、換気扇のお手入れや食器のあと片づけがぐんと楽になるなど、最近は最新設備も豊富に揃っているので“時短”を叶えられます。

お見積書は念入りにチェック!

以上の流れを踏まえて、おおよその要望が決まったら、リフォーム会社の担当者はそれについてヒアリングを行います。
そしてお客さまにプランを提案し、同時にお見積書も提示します。
このとき、プランとお見積書の内容がきちんと合っているか、また、考えていた予算とかけ離れていないかなどをかならずチェックしましょう。

そして、希望の商品やカラーを変更したい場合は、そのたびに打ち合わせやプラン作成を重ねます。
同時に、お見積書の金額や内容も変わります。
このときにお見積りの確認をおろそかにしてしまうと、工事中や、工事終了後に「こんなはずじゃなかった!」とトラブルにつながる可能性があります。 疑問点や不明点、再検討したいことがある場合は、担当者とかならず打ち合わせを行って、納得のいくリフォームを手に入れましょう。

工事期間中の過ごし方はどうする?

契約前には、工事期間についてもきちんと把握を。
開始から完了までの目安は、以下の通りです。

・発注から工事の開始までは、約3~4週間(1ヶ月程度)
・解体工事から内装工事完了までは、キッチンの交換のみであれば約4日間(リフォームの内容によって変動あり)

ただし、リフォームの期間はキッチンのタイプや工事内容によって変わります。
工事期間中はキッチンが利用できないので、その間の食事はどうするのかについても考えておきましょう。

幾度の打ち合わせを重ねて、プランが決定して、見積書にも相違がない。
これらの流れを経て、いよいよ⑤の正式契約です。

追加工事が必要なときは、依頼書を

そして、⑥の工事開始に突入!
工事は、

・養生作業
・キッチン解体工事
・設備工事
・キッチン取り付け
・内装工事
・引き渡し

以上の順番で行われます。

工事期間中は在宅をおすすめします。進行状況をご自分の目で確かめて、追加の工事や費用が必要になった場合はかならず依頼書を取り交わしましょう。

具体的なイメージとプランニングで、素敵なリフォームを

自分たちの希望が反映されて、工事が進み、⑦の完成・引渡しを無事に迎えたら、夢の使い心地のいいキッチンライフの始まりです。
でも、使用するうちに困ったことも起こるかも。
その場合は、リフォーム会社のアフターサポートを利用して、問題は早めに解消を。修理や部品交換などをスムーズに依頼できます。

では、最後に、実際にキッチンをリフォームした方の一例をご紹介しましょう!

以前からお使いだったヨーロッパ製ダイニングテーブルが入るように、対面型キッチンから壁付けキッチンに変更なさったお宅は、CENTROの「ファントムグレージュ」という扉色をお選びいただきました。グレーとベージュが混ざったカラーで、シックなおもむきです。

奥さまが料理上手ということもあり、たくさんお持ちの調理道具やキッチンまわりの掃除用具、食器類すべてが収納できるよう、収納については入念に考えたそうです。

こちらの奥さまは、具体的なイメージとプランニングをもとに、マンションのキッチンリフォームを楽しく有意義に進められたとおっしゃっています。

思い立ったら、まずは情報収集。
そして、楽しみながらプランを立てて、理想のキッチンを手に入れましょう。

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