いつかキッチンを選ぶ日に。
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家族と過ごす間取りリフォームのポイント

リフォームを考えたとき、真っ先に候補として思い浮かぶのが「キッチン」。どんなキッチンにしようかと考えるだけでもワクワクしますね! 同時に、キッチンから繋がるダイニングやリビングをどうするかは、悩むところです。今回は、キッチンを中心としたLDKの間取りについての考え方をお伝えします。

市村 千恵(いちむら ちえ)先生

市村 千恵(いちむら ちえ)先生

二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザーとして、年間120件以上のリフォーム収納相談、プランニングをこなす。
社会人スクールにてCAD講師15年の経歴を持ち、担当した講座からは1,000名以上のCAD技術者を輩出。リフォームイベントでのセミナーも多数開催している。

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コミュニケーションのとり方から大まかな間取りをイメージする

LDKは『暮らしの中心』

キッチン、ダイニング、リビングの3つが組み合わさったLDKは『暮らしの中心』となる場所。食事の支度をしているうちに、家族が自然と集まったり、一日の出来事を話したり、ときには思い思いに読書やテレビを見たりと、さまざまな過ごし方をする空間です。家族が心地よく過ごせるLDKにするためには、「どのようにコミュニケーションをとるのか」を考えるとよいでしょう。

家族のコミュニケーションのカギは「視線」

家族のコミュニケーションのとり方は、家族構成や年代で変化していくものですね。たとえば、お子さまが小さいご家庭では、お母さんからの目線がいつも届くことが大事。けれど、お子さまがある程度の年齢になると必ずしもそうではなくなります。また、お子さまが独立した後のご夫婦なら、適度な距離感があるほうがくつろげる場合もあります。

このような家族とのコミュニケーションの変化に対応するカギは「視線」!家の中の「視線」から、間取りのイメージを広げていくのがおすすめです。では、実際に戸建て住宅やマンションによくある間取りのパターンを例に、Before-Afterを考えてみます。

Before

キッチンは壁付けなので、お料理をする人と家族の「視線」は合いません。お料理に集中するには良いですが、家族とのコミュニケーションは、やや取りにくい配置です。

After その① 『お料理中もおしゃべりできるLDK』

壁付けタイプのキッチンを、対面式にしたパターンです。赤い矢印で、家族の視線を記しています。

これなら奥さまはお料理中も、ダイニングやリビングにいる家族とおしゃべりすることができます。家族がくつろぐ姿や、小さなお子さまが遊んでいる様子も見渡せる配置になりました。

After その② 『お互いの気配を程よく感じるLDK』

キッチンを対面式にし、さらに隣接の洋室まで拡張したパターンです。視線がより広く届くようになっています。

同じ空間にいながらも、ほどよくお互いの距離感がとれる配置です。お子さまはダイニングで勉強、お父さんはリビングで読書といった空間の使い分けも。また、ご夫婦二人だけの世帯なら、それぞれの趣味など、プライベートな時間を大切にできそうですね。

一日の行動から暮らしをイメージする

せっかくキレイにリフォームしても、散らかっているLDKではくつろげません。リフォームのご相談でつきものなのが「収納」のお悩み。キレイを持続させるためには、どうしたら良いのでしょうか。

片付く家の条件

片付く家の条件は、大きく2つあります。

①収納スペースより物が少ないこと。
②必要なところに収納があること。

①は当然、モノの量が多すぎれば、いくら収納スペースがあってもきりがありませんね。必要なものを上手にピックアップしていきましょう。②の適材適所の収納は、間取りと密接な関係があるので、初期段階からの計画が必要です。

適材適所の収納をつくるには

どこにどんな収納があればいいのかをイメージするには、「一日の行動を思い浮かべてみる」のがポイント。

たとえば、「帰宅」⇒「買ってきたものを置く(しまう)」⇒「料理」⇒「配膳」⇒「食事」⇒「くつろぐ」。これら一連の行動をおっていくことで、「ここに棚があったら便利なのに」「ゴミ箱スペースがもっと欲しいな」「リビングに勉強道具を置いておきたい」など、適材適所の収納のイメージが具体的に。現在のお住いの良い点や改善点を整理することで、要望を伝えやすくなりますよ。

リフォームは賢く計画!

これまでお伝えしたように、家族のコミュニケーションを考えたリフォームなら、キッチンだけでなく、ダイニングやリビングまでトータルで間取りを考えてみるのは、暮らしを向上させるためにとても有効です。

ついでに、コンセントや照明の位置、壁紙、床などのインテリアを一新することなども検討してみてはいかがでしょうか。機能面の充実とともに、居心地の良いお気に入りの空間をつくっていきましょう。後から「ここもやっておけば良かった!」ということがないように、あらかじめまとめて計画すると、きっと一石二鳥、三鳥の効果がありますよ。

また、大きな間取り変更は、建物の構造上できる事とできない事があり、一戸建てかマンションかによっても異なってきます。壁や柱を抜いたり、水まわりの配管を動かしたり、お住まいのお家でどの程度可能かどうかは、早めに専門家に相談してみるのがおススメです。

リフォームは大きな買い物。ムダのないよう賢く計画して、家族が心地よく過ごせる空間を実現してみてくださいね。

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