【間取り編】vol.4 週末の準備!孫が遊びに来る暮らし

普段はご夫婦おふたりの暮らし、週末はお孫さんが遊びにきて、いっきに家族が増える暮らし。可愛いお孫さんと過ごす、家族の楽しい時間はかけがえのないものですね。その一方で、大人数のお食事の準備やお孫さんのお世話などでいつも以上に動き回り、一日が過ぎるとすっかり疲れてしまうといったご経験もあるのではないでしょうか。

これらは、家の中の動線や配置を見直すことで、解消できることがたくさんあります。フレキシブルに対応する間取りとはどのようなものか。今日は普段の生活はもちろん、お孫さんと過ごす週末を、快適に過ごすためのポイントを取り入れた間取りをお伝えしていきます。


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市村千恵 先生

二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザー1級として、年間120件以上のリフォーム収納相談、プランニングをこなす。社会人スクールにてCAD講師15年の経歴を持ち、担当した講座からは1,000名以上のCAD技術者を輩出。リフォームイベントでのセミナーも多数開催している。

「週末を大家族で暮らすフレキシブルな家」ビフォーアフター

「週末を大家族で暮らすフレキシブルな家」のビフォーアフターを、具体的な問題点と改善点を示しながらご紹介していきます。

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●キッチン

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I型キッチン(独立型)

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L型キッチン(オープン)

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壁付けI型キッチンと食器棚を二列に並べたレイアウト。基本的なレイアウトですが、背面を向く回数が増えると作業効率が悪くなります。また、キッチン空間が独立しているので、ダイニング側にある冷蔵庫への動線に不便を感じていました。
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間仕切りを外して、オープンのⅬ型キッチンに変更しました。


L型キッチンのメリット


①動線がコンパクトになる

日常の調理や片付けは、ムダな動きをなくしてカンタンに済ませたいもの。Ⅼ型に変更することで、動線が短くまとまり、動きやすくなります。キッチンを壁付けにして空間に余裕を持たせれば、2人以上の作業もスムーズに。

②調理台が広くなる

調理台が広くなり、作業がしやすくなります。大人数のお料理を用意するときにも、食材の準備や下ごしらえなど、調理台が広いと何かと便利。デッドスペースになりがちなL型のコーナーには、調理器具や家電を置くことで空間を有効利用できます。


【多目的キッチンカウンター】の設置


Ⅼ型のキッチンサイドに「多目的キッチンカウンター」を設置。普段と週末の暮らしに対応して、1台で何役もこなす優れものです。

①キッチンとダイニング空間の間仕切りとして

開放感を残したまま空間を区分けできます。目隠し効果もあり、ダイニング側からキッチンが見えてしまうという悩みも解消!

②収納として

カウンター下は収納として食器や食材をストックできます。

③配膳がラクラク♪

お料理の配膳台として利用すれば、ダイニングへの動線も楽に。

④週末はお手伝いカウンターに!

お孫さんがキッチンに入ることなく、お手伝いができます。カウンターからカトラリーをセットしたり、お料理を運んだりと、安心して任せられます。

何通りにも使える「多目的キッチンカウンター」。普段の生活、週末の生活、どちらにも柔軟に対応できますね。

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●リビング・ダイニング

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リビング・ダイニングと和室

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リビング・ダイニング

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縦長のリビングダイニングは、食後にくつろぐスペースがやや手狭。人数が増えると居場所がなくなってしまいます。隣の和室に移動しても、お孫さんに目が行き届かないこともあります。

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間仕切りを外して、和室まで拡張したリビング・ダイニングになりました。それぞれのエリアが広がり、食後にダイニングでくつろいだり、リビングでテレビを見たり、普段はご夫婦が思い思いの過ごし方を楽しめるように。

リビングにはソファでも床座でも過ごしやすい「置き畳」を。洗濯物をたたむなどの家事をしたり、横になってテレビを見たりと、用途が広がります。週末はお孫さんの遊び場として開放してあげればきっと大喜び!

リビングで必要な雑貨やお孫さんのおもちゃ置き場として、ソファ横には作り付け収納も設けました。

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●和室

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利用頻度の少ない和室

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洋室(多目的ルーム)に!

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玄関横の和室はあまり利用することがなく、いつの間にか、余計な物が置かれてしまうことも。たたみや障子のメンテナンスも年々面倒に感じるようになりました。

和室を洋室に変更しました。リビングと区切られた空間なので、テレビを見たり静かに読書をしたり、落ち着いて一人時間を楽しむ部屋として多目的に利用できます。

収納は物に合わせて内部を改修しています。引き戸で開口も広くなり使い勝手が良くなりました。フローリングはノーワックスのものを選べば、メンテナンスも格段に楽になります。


●玄関・水まわり

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奥行きのある玄関収納

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収納充実・水まわりも広々

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玄関横の和室はあまり利用することがなく、いつの間にか、余計な物が置かれてしまうことも。たたみや障子のメンテナンスも年々面倒に感じるようになりました。

使い勝手の悪い収納をなくして配置換え。玄関収納も充実しました。靴だけでなく、玄関に置いておくと便利な傘や上着など、クロークの役割も兼ねています。

浴室は1坪のユニットバスに変更、洗面室も拡張して収納も増えました。キレイで快適な水まわりになり、週末にお孫さんと一緒にお風呂に入るのが楽しみに!

生活シーンをイメージしよう

今回は「週末を大家族で暮らすフレキシブルな家」をテーマに、普段の暮らしと、週末の暮らし、どちらも有意義に過ごせる間取りをご紹介しました。

 この例のように、その時々の生活シーンをイメージすることで、適したキッチンのレイアウトや間取り、部屋の仕様(床や畳)が具体的に決まっていきます。それぞれのメリットやデメリットを確認して、最適な選択がきるように検討していくのがリフォーム成功のカギとなります。ぜひ、参考にしてみてください。

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