ライフスタイルで考える 台所収納の基本とアイデア総まとめ

日本人のライフスタイルの変化とともに、「台所」が「キッチン」と呼ばれるようになり、それに合わせてキッチンの役割やあり方も進化し続けています。

かつて家の奥まった場所にあった日本の「台所」。そんな中、日本初のシステムキッチンが誕生したのは1973年のこと。クリナップが当時、ヨーロッパで主流だった1枚のワークトップ(天板)を用いたオーダーメイドのキッチンユニットから着想を得て日本向けに改良し発売したのが始まりでした。

また、調理器具の変化や、電化製品、保存食の普及などで台所にあるものは劇的に変化していきました。そこで今回は、台所の収納が時代とともにどのように進化していったのかに着目し解説していきます。

昭和の台所は収納スペース重視!

昭和の台所は、流し台とコンロが分かれているものが主流でした。業界のパイオニアであるクリナップは、流し台に業界初の米びつを設置したり、深型シンクのステンレス流し台を開発したりと、時代に合わせて進化を続けていました。

そして1973年、日本初の流し台、コンロ、調理台が一つのワークトップ(天板)でつながったシステムキッチンが誕生しました。システムキッチンは、以前の台所と比較して空間が有効活用されるようになり、機能面、利便性、デザイン性などが格段に上がりました。台所に容量たっぷりの収納スペースが設けられるようになったのもこの頃からです。

●昭和キッチン収納の特徴

  • 「開き扉」が主流
  • 容量たっぷり設計
  • 台所の空きスペースを有効活用

その影響で、この時代の台所収納は『容量たっぷり』が重視されていました。システムキッチンが日本に導入される前の昭和初期の日本の台所は、外から見えない奥まった場所にレイアウトされていたため、収納スペースは天井から吊り戸棚を設置したり、壁に大きな食器棚を配置したりしている家庭が多く見られました。

しかし、たくさんの調理器具や食器類、さらには食品の保管もできて便利になった反面、使い勝手が悪くて収納方法に困ってしまう、という声も多く聞かれました。

なぜなら、シンク下やコンロ下の開き扉収納は、奥行きと高さが十分にあるのですが、その分「奥に置いたものが取り出しにくく、高さを活用しづらい」という特徴があったのです。シンク下収納には鍋やフライパンを大きいものから順に重ねて収納することも多く、使用時には一度重ねたものを全て出さなくてはいけない、などという手間も発生しました。
結局、頻繁に使うものを手前に収納し、奥のものはあまり使わないようになってしまったり、収納内の上部にデッドスペースが生まれてしまったり、ということが起こっていたのです。

さらに、収納スペースの設置場所によってはキッチンの使い勝手の悪さに影響してきます。
シンク下収納、コンロ下収納は目線よりも下に取り付けられているため、ものを取り出す際にはのぞき込んで探したり、身体をかがめて取り出したりしなければならず、負担のかかる体勢になることもありました。
反対に、吊り戸棚は目線より上に設置されているため、ものを取り出す際は踏み台が必要になったり、落としてしまう危険性もあったりするため、最上段はほぼ使用していない、なんてこともあります。

空間を有効活用するために設けたはずなのに上手く活用することができず、台所収納は常に主婦の悩みのタネであったといえます。

※キッチン収納の変化について、こちらの記事でも解説しています。
▼20年以上前のキッチン「あるある」とは? 今どきキッチンとの違い、大解剖!

最新システムキッチンの収納は、ライフスタイルに合わせて選べ!

昭和の台所収納の特徴である「スペースを有効活用できない」という悩みを、最新のシステムキッチンが解消しています。ここではシンク下収納を例に挙げて、ご紹介します。

●令和キッチン収納の特徴

  • シンク下収納に「引き出しタイプ」「オープンタイプ」が登場
  • 収納に便利なアイデアグッズが多数登場

システムキッチンのシンク下収納は、一般的に多い「開き扉タイプ」をはじめ、最近では「引き出しタイプ」「オープンタイプ」も登場しました。現在では、この3つのタイプが主流となっています。

引き出しタイプは、最近登場したシステムキッチンに多く導入されています。奥の方に収納していたものも簡単に取り出すことができるため、ものの出し入れがスムーズになり、使い勝手が格段に上がりました。また、開き扉タイプのように取り出す際にかがんだり、のぞき込んだりする必要がないので、どんな人にも使いやすく、身体に優しい設計になっています。

オープンタイプは、あえて扉を設置せずにシンク下を露出したレイアウトです。炊飯器や電気ケトルなどの家電を入れたり、ゴミ箱を収納したりと、使う人の好みや作業動線によって自由にアレンジできるのが特徴です。オープンタイプは収納方法次第では散らかって見えてしまうこともあり、扉タイプ・引き出しタイプに比べると収納の難易度が上がることもあります。

また最近では、キッチン収納に便利なアイデアグッズが多数登場しています。中には100円均一で購入できるもので上手に整理整頓する方もいます。

どのタイプを選ぶ場合でも、ご自身のライフスタイルに合ったキッチンを選ぶことがとても大切です。

シンク下収納の3つのポイント

押さえておきたいシンク下収納の3つのポイントをご紹介します。

●シンクした収納の3つのポイント

  1. 入れるべきもの、入れるべきではないものを把握する
  2. 動線を意識する
  3. デッドスペースを作らない

作業動線を考えた場合、シンク下収納には水回りで使用する調理器具を収納するのがよいとされます。お鍋は火にかけて使用しますが、最初に水を入れることが多いので、シンク下に収納しておきましょう。逆にフライパンではあまり水を使用しないので、コンロ下収納が適しています。シンク下は水に最も近い場所にあるので、湿気に弱いものや食品の収納には向いていません。

●シンク下収納に適しているもの
まな板、包丁、ボウル、ざる、鍋や鍋蓋、掃除用品、皿など

●シンク下収納に適していないもの
食品、フライパンなど

また、シンク下収納は配管が組み込まれているため、意外とスペースが限られてしまう場所です。効率よく収納したい方は、収納グッズを使うのがおすすめです。

シンク下収納タイプ別:便利なアイテムを使って収納上手になろう

それではタイプ別におすすめの収納グッズとその活用方法について、ご紹介します。

開き扉タイプ

●おすすめ収納グッズ

  • コの字型ラック
  • トレー

●活用方法

シンク下収納のサイズにあったコの字型ラックを設置し、空間を縦に区切ります。ラックを選ぶ際には、高さや幅が調節できるものや、重ねて使用できるものがオススメです。 次に、ラックより一回り小さいくらいのトレーをラック上に置くとよいでしょう。トレーを引っ張れば、トレー上のものを楽に取り出せるようになります。

引き出しタイプ

●おすすめ収納グッズ

  • ファイルボックス
  • 突っ張り棒

●活用方法

引き出しサイズに合ったファイルボックスを用意して、お鍋や食器、調味料といったものを立てて収納します。見やすく、取り出しやすい収納スペースを作ることが可能です。ファイルボックスを選ぶポイントは、引き出し内にデッドスペースを生み出さないようにすることです。購入前に必ず内寸を計りましょう。
突っ張り棒は扉の近くに設置して隙間収納のスペースを作ります。鍋蓋やゴミ袋などをしまうのに最適です。

オープンタイプ

●おすすめ収納グッズ

  • キャスター付きラック
  • かごなど

●活用方法

見せる収納のオープンタイプにはキャスター付きのラックがおすすめです。ラックにはよく使う食器などをカゴにまとめて入れて、おしゃれなキッチンクロスをかけたり、存在感のあるキッチン家電を置いたりするだけでインテリアにもなります。
このタイプにはゴミ箱を設置する方が多いのですが、ゴミ箱を選ぶ際もキャスター付きにしておきましょう。お掃除の負担を減らすことができます。

昔から変わらない!台所収納のポイント

日本でキッチンがまだ「台所」といわれている時代から、「台所収納」は主婦の悩みの種でした。
しかし、ものが多く散らかりがちな台所も、片付けやすい仕組み作りをしておけば、きれいな状態を保つことができます。収納のポイントを理解し、適材適所の収納を心がけることが大切です。そこで、収納のポイントをご紹介いたします。

●収納のポイント

  1. ライフスタイルに合わせたモノの適正量を決めよう
  2. 使いやすい動線・取り出しやすい動作を意識して収納場所を決めよう
  3. 使用頻度に合わせて収納場所を決めよう
  4. グルーピングして収納しよう
  5. 定位置管理をしよう

※詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
▼キッチン収納、基本の「き」。すぐに使えるアイデアから収納術までご紹介!

アイデア満載の収納事例をご紹介!

クリナップSTEDIAの収納事例をご紹介します。大きな引き出しタイプのシステムキッチンであるSTEDIAは、工夫された収納方法と合わせれば、より快適なキッチンにすることができます。

●コンロ下:手前20cmを活用して調理をスムーズに
引出しの手前側にセットする「ツールポケット」が作業効率を向上させてくれます。使用頻度が最も高いフライパンや、意外と置き場所に困る鍋蓋を収納するのに最適です。

●シンク下:ツールと掃除道具の収納がポイント
シンク下にも「ツールポケット」を設置するのがおすすめです。水回りの掃除用品をまとめておいたり、お鍋などの水を入れて使う調理器具を収納したりできます。

●調理器具・調味料:ケースを上手に活用
大小様々なサイズがある調理器具は、サイズや用途別にケースに分けて引き出しにしまうのがおすすめです。 また、調味料や乾物類は、ケースのサイズを揃えて引き出しや吊戸棚にしまいましょう。手の届きにくい高いところにしまう場合は、取っ手付きのストッカーを活用するのがおすすめです。

※STEDIAの収納について、もっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
▼【クリナップSTEDIA収納事例】シンク下・コンロ下の引出しや調味料をすっきり見せる収納方法

おわりに

時代とともに進化をしてきた日本の台所。クリナップが日本で初めてシステムキッチンを開発し、、日本の台所の在り方がさらに変化していきました。それに伴い、台所収納も劇的に変化しています。毎日使う台所だからこそ自分のライフスタイルに合ったキッチンをと考える方も多いでしょう。
今回ご紹介した台所収納の基本とアイデアを参考に、ご自身のライフスタイルに合ったキッチンを選んでみてはいかがでしょうか。

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