整理収納のプロが伝授!シンク下収納のコツとアイデア

キッチンのシンク下には何を収納していますか。

キッチンにはさまざまなアイテムがありますが、「シンク下に何を入れたらよいか」、「なんとなく使いにくい」などのお悩みをお持ちの方も多いかと思います。

今回は、シンク下の収納を成功させるコツとアイディアをご紹介します。シンク下に入れる物を整理し収納を充実させて、毎日のお料理やお片付けを手際よくこなしていきましょう。

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市村 千恵(いちむら ちえ)先生

二級建築士、インテリアコーディネーター、整理収納アドバイザーとして、年間120件以上のリフォーム収納相談、プランニングをこなす。
社会人スクールにてCAD講師15年の経歴を持ち、担当した講座からは1,000名以上のCAD技術者を輩出。リフォームイベントでのセミナーも多数開催している。

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シンク下ってどんな場所?

キッチンにはシンク下以外にも、下図ような6つの収納エリアがあります。

キッチンの収納エリア

このうち、シンク下とは、どういった特徴があるのでしょうか。

流し台であるシンクの下には配管が通っています。そのため、他のエリアに比べて、やや湿気がこもりやすい場所といえます。

一般的には、食品や調味料など湿気をおびて傷んでしまうような物は、収納しないほうが無難です

シンク下収納を上手に利用するために、まずはシンク下収納に適しているのはどんな物かを考えていきましょう。

シンク下には何を収納する?

シンク下には何を収納する?

シンクは食材を洗ったり下ごしらえをしたりする場所です。収納は、必要な場所に必要な物があるのが理想です。

シンク下の特徴を踏まえていくと、シンク下収納に適している物と、あまり適していない物があります。

シンク下収納に適している物

シンクでの作業を考えると、シンク下は次のような物の収納に適しています。

【シンク下に収納に適している物】

シンクで使う調理器具 ザル、ボウル、鍋、包丁、計量カップなど
キッチン雑貨 ゴミ袋、洗剤、スポンジなど
掃除用具 ダスター、洗剤

シンク下収納の例

シンク下収納にあまり適していない物

 シンク下には、万一の湿気などで傷んでしまうことのないように、食品や紙製品などは置かないようにするのが無難です。

【シンク下収納にあまり適していないもの】

食材 調味料、乾物
ペーパー、紙製品 キッチンペーパー、紙皿、紙ナプキン
調理家電 ハンドミキサー、電動泡だて器

近頃はキッチンの性能も向上していて、素材や構造のラインナップもさまざまなものがあります。

配管や湿気対策については、キッチンメーカーのショールームなどで実物のキッチンを参考にしてみると良いでしょう。

整理収納の手順

整理収納の手順

シンク下に納める物のイメージは分かったものの、シンク下を上手に使うためには、具体的にどういった手順で進めていけば良いでしょうか。

整理や片付けというと、つい先に収納グッズを揃えたくなりますが、その前に大事なステップがあります。それは物を区別することです

それでは、整理収納を成功させる3つのステップをご紹介します。

キッチン整理収納の3ステップとは

物の整理から収納までの3ステップは次の通りです。

  1. 「使っている物」と「使っていない物」を区別する
  2. 「使っている物」を分類する
  3. 使いやすく収納する

 物を「使っている」か「使っていない」か、「壊れている」か「壊れていない」かなど、シンプルな基準で区別していきます。

「使っている物」を使用頻度、利用目的などで分類していきます

使いやすさを考えて、どのエリアに収納するかを決めていきます。必要に応じて収納グッズを利用して出し入れしやすいしくみをつくりましょう。

それでは、3ステップをもうすこし詳しく解説していきます。

 ステップ1.「使ってる物」と「使ってない物」を区別する

「使ってる物」と「使ってない物」を区別する

まずはシンク下に収納する物を整理していきます。

物を整理する一番簡単な目安は、「使ってる」か「使ってない」かということです

シンク下のスペースには限りがあります。ボウルやザル、お鍋がたくさんありすぎて、このままでは、シンク下にとても納まりきらないと悩んでいませんか。

そんな時は、持っているけれど、実は使っていない物がないか確認してみましょう。

日常的によく使っている物は、案外限られていることに気づくかもしれません。

使っていなくても、「いつか使うかも」「もったいない」と処分するのに迷うこともありますね。

そんな時は、次ような目安で判断してみてはいかがでしょうか。

【物を整理する目安】

  • ボウルやザルなど、同じ種類の物を集めてみて、必要な数を検討する。
  • 壊れている、傷んでいる、汚れが落ちない物は処分の対象。
  • 大きすぎる、小さすぎる、持ちにくいなど使いにくい物は処分の対象。

お気に入りや、使いやすい道具をピックアップできたら、物の量は劇的にスリム化されてくるはず。次はスリム化した物をさらに分類していきます。

ステップ2.「使っている物」を分類する

ステップ2.「使っている物」を分類する

使っている物をピックアップしたら、さらに使いやすく分類していきます。

分類の基準は、使用頻度別や作業目的別など

使い方や暮らし方に合わせ分類していくことで、シンク下のどこに収納すれば良いかが具体的になってきます。

【使用頻度別に分類】

使用頻度は毎日使う物から、たまに使う物で分類します。毎日使う物はより取り出しやすい場所に収納していきます。

  • 毎日使う:ボウルやザル、計量カップ、ラップ、日常使いの鍋など。
  • ときどき使う:パスタ鍋、圧力鍋など。
  • たまに使う:スポンジや洗剤、ストック雑貨など。

【作業目的別に分類】

作業目的に合わせて、グループごとにかごや引き出しなどに入れて管理しておくと、在庫管理の面でも分かりやすく、ムダな買い物を防ぐこともできます。

  • 洗い物:洗剤やクレンザー、スポンジなど。
  • お掃除:ダスターやブラシなど。

分類ができたら、いよいよシンク下へ収納していきましょう。

ステップ3.使いやすく収納する

使いやすい収納には、いくつかのルールがあります。

収納のルールを守れば、自然と使いやすい収納が実現します。今回は3つのルールをご紹介します。

収納のルール①よく使う物を使いやすい場所に置く

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頻繁に使う道具は一番取り出しやすい位置に収納します。サッと取り出せるしくみでアクション数を減らせば、作業効率アップにもつながります。

収納のルール②ラベリングで分かりやすく

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何が入っているか、収納場所や収納グッズにラベリングをしておくと、一目で誰にでも分かりやすいですね。

ラベリングをしておくと、自然と元の位置に戻す習慣に繋がり、キレイをキープできるようになります。

シールやマスキングテープなどを利用して、オリジナルのラベルを作るのも楽しいですね。

収納のルール③寸法を把握する

収納のルール③寸法を把握する

収納する場所の寸法を把握しておくのも忘れずに。

配管部分の形状も確認して、引き出しは内側を測っておくようにしましょう。収納グッズが入らなかったという失敗を防ぐことができます。

シンク下に収納する新しいお鍋や収納グッズを購入するときには、便利そうだから、可愛いいからという理由だけでなく、寸法を把握して、シンク下に納まるのかどうか、計画性をもって購入するようにしたいですね。

形状別シンク下収納のアイディア

シンク下収納といっても、お使いのキッチンによってその形状はさまざまかと思います。ここではシンク下収納の代表的な形状と特徴をお伝えします。

 シンク下収納の形状

シンク下の収納の形状は、引き出しと開き扉の2つのタイプが主流です。この他に、シンク下の空間を利用して、座りながら作業ができるタイプや、ゴミ箱スペースとして活用するタイプなどがあります。

引き出しタイプと開き扉タイプでは、かなり使い勝手が変わります。それぞれのタイプの特徴と収納アイデアをご紹介します。

引き出しタイプ(引き出しタイプの特徴)

引き出しタイプ(引き出しタイプの特徴)

引き出しタイプは、最近のキッチンの主流となっています。引き出しタイプのメリットは、引き出した状態を上から見下ろせることです。

収納しているものが一目で把握でき、手前から奥までを有効に活用しやすい形状といえます。

引き出しタイプの収納を使いこなすには、物に合わせて空間を仕切ることがポイント

重なると取り出しにくい物は、立てて収納するのもおすすめです。

また、物を取り出すたび、引き出しを全開するのはちょっと面倒ですね。少しのアクションで出し入れできるように、引き出しの手前にはよく使う物を収納しておくと効果的です。

引き出しの手前と奥を分けて考える

おすすめの収納グッズには、次のような物があります。

収納グッズ:ブックエンド・ファイルボックス

ブックエンドは、引き出しを区切ってたり、鍋や蓋を立てて収納するしくみをつくったりするのに適しています。

収納グッズ:突っ張り棒

引き出しの中を突っ張り棒で仕切るのもおすすめです。突っ張り棒を引き出しの中に渡せば、手軽な仕組みで空間を区切ることができます。

物に合わせて自由に位置が変えられるので、フレキシブルに対応できるのも魅力です。

開き扉タイプ(開き扉タイプの特徴)

開き扉タイプ(開き扉タイプの特徴)

開き扉タイプは引き出しタイプに比べると、奥行きを使いこなすのがやや難しい収納です。

このタイプの収納は、物をたくさん入れ込んでしまうと、どうしても奥の物が出し入れしにくくなってします。

そんなときは収納グッズを利用して、奥行きを上手に利用できるよう工夫しましょう。開き扉タイプの収納におすすめのグッズは、次のような物があります。

収納グッズ:コの字ラック

収納グッズ:コの字ラック

コの字ラックを利用すると、空間に面が作られ、デッドスペースを有効に利用できます。

棚と同じ効果で、高さごとに物を納めれば、より多くの物を収納できます。

コの字ラック 実例

 

コの字ラックは、市販品でもたくさんの種類のものがあります。簡単なしくみなので、ホームセンターや100円ショップの材料で寸法に合わせてDIYすれば、ぴったりサイズの収納が完成します。

収納グッズ:引き出し

収納グッズ:引き出し

引き出しを利用すると、奥の物を取り出しやすくなり、簡単に奥行きを使いこなすことができます。

また、引き出しの上部を棚として利用れば、空間の使い勝手が格段にアップします。

シンク下の整理収納のキレイを保つコツ

シンク下の整理収納のキレイを保つコツ

使いやすいシンク下収納を実現したら、キレイな状態を長続きさせたいものですね。

シンク下のスペースは限られていますので、不用意に物を増やさないように心がけていきましょう。

ポイントを3つご紹介します。

ポイント①アイテムの数を決めておく

 ザル、ボウルは2セット、鍋は3つなど必要な数を決めておき、闇雲に増やすことがないよう管理します。

ポイント②ストック数を決めておく

 ストック数を決めておけば、安売りや便利そうだという理由での、ムダな買い物がなくなります。

ポイント③シンプルなしくみづくり

使っていくうちに収納がどんどん乱れてしまうことがあります。これは細かく分けすぎた、アクション数が多かったなど、しくみが複雑で自分にあっていないことが原因かもしれません。

一度決めた収納場所や方法は、絶対ではないので、使いづらいと感じたら見直してみましょう。

キッチンのシンク下収納を使いこなして素敵なキッチンライフを

今回は、シンク下収納の特徴を活かして、整理収納をしていくコツやアイデアをご紹介しました。

整理収納の3つの手順を進めていけば、片付け迷子にならずにシンク下収納が完成します。毎日使う場所だから、シンク下がすっきりしていると気分も上がりますね。

あなたの毎日にもっと笑顔が増えますように。

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