「おうち時間」が充実する!キッチン収納の片付け術
家で過ごす時間が増え、今までスルーしていた散らかった部屋が気になる……という方も多いのではないでしょうか。実際に「モノがあふれていて食後の片付けが苦痛」「買ったストック品を入れる場所がない」など、キッチン周辺のお悩みが増えているようです。キッチンは雑多なモノが多く片付けは難しいと感じがちですが、実は場所の目的・役割がはっきりしているため整理収納のしやすい箇所。おうち時間にぴったりの、“キッチンすっきり片付け術”をご紹介しましょう。
ダンドリですべてが決まる!?そのメリットとは
「何から片付けて良いかわからず、つい先延ばしに……」「片付けるほど散らかってしまい収集がつかなくなった」といった経験は誰にでもあるはず。実はこの現象、すべてダンドリ不足が原因!ダンドリとは、前もって全体の計画を立てること。作業量を最小限に抑え、ラクに片付けを成功させるために大切なステップです。
ダンドリを考えることによって、全体の作業が順序よく小さなステップに区切られます。すると一つひとつの作業の大変さが軽減され、着手しやすく。また作業範囲が明確になり、収集のつかない事態に陥ることも回避できるのです。
キッチンを片付けるダンドリ
>>【STEP1】動線を考える
まずは普段のキッチンでの動作・動線をイメージし、「どこに」「何を」収納すると使いやすいか計画を立てましょう。この時点では“大まか”な計画でOK。完璧さを求めると計画することに疲れてしまい、実際に作業が進まなくなってしまうからです。オススメは今のキッチンの“撮影”。写真で客観的に改善点を見つけましょう。片付け終了後に見比べられるため、達成感や満足感をアップさせる効果も!
●「どこに」「何を」のヒント キッチンは動作の種類によって「加熱ゾーン」「調理ゾーン」「水仕事ゾーン」の3つに分けられます。例えば「加熱ゾーン」には火にかける鍋やフライパンなどの調理道具を、「調理ゾーン」には作業中に使う調味料を、など作業の種類ごとにモノの収納場所を割り振るとスムーズです。 |
>>【STEP2】使うモノ・使わないモノを判断する
次は今あるモノを「使っているモノ」「使っていないモノ」「迷い中のモノ」の3種類に分けます。あまり時間をかけたくない場合は吊り戸棚・キャビネット・食器棚など部位ごとに分けて作業しても良いでしょう。
●「判断」のヒント まずは日常使いのアイテムを「使うモノ」として分類。今後も使用予定がないモノ、過去1年間使わなかったモノは「使わないモノ」としてリサイクルや処分を。判断のつかない「迷い中のモノ」は処分までのキープ期間を決めておきましょう。もし万一のために……と長年出番待ち状態のモノがあれば、今こそ決断のチャンス!この機会に使うかどうか、考えてみて。 |
収納物見直しのコツについて詳しくはこちら
>>【STEP3】使うモノを分類する
「使うモノ」をカテゴリ・使用頻度で分類します。「火にかける鍋類」「下ごしらえ用の調理道具」「食品ストック」「お掃除グッズ」など用途別に分け、さらに使用頻度「高・中・低」に分類します。
●「分類」を考えるヒント 用途別の分類が難しい場合は、動線を考える際にご紹介した「加熱ゾーン」「調理ゾーン」「水仕事ゾーン」で考えるのもオススメ。ゾーンごとに分けてから、改めて作業内容で分類するとスムーズです。収納チェックリストも便利なのでぜひご活用ください。 |
収納チェックリストが掲載されている「キッチン収納ブック 」のダウンロードはこちらから
>>【STEP4】スペースに合わせて量を絞る
収納スペースに合わせて、モノの量を調整します。適正量は、スペースの7〜8割。余裕を持たせておくのは、詰め込みすぎて出し入れしにくくなると整理された状態が長続きしないから。適正量を超えてしまう場合はモノを減らすか、収納場所を変えて広い空間を確保できるよう計画を調整しましょう。収納の“余力”を多めにしておけば、この時期限定でストック品用スペースとして活用するなど柔軟な使い方も可能に。買い物に出かける頻度も減らすことができます。
●スペースとモノの量を合わせるヒント まずは収納スペースの幅・奥行き・高さを測り、収納物が「余裕を持って入るかどうか」を大まかに把握します。この時点では、ミリ単位で入るかどうかを検証する必要はありません。量を絞る必要があるかどうか、を判断するだけでOKです。 |
>>【STEP5】使いやすく収納する
“使いやすさ”を意識して収納します。参考にするのは【STEP3】で行なった「用途」「使用頻度」の分類。まずは用途に合わせ動線近くに配置を。さらに引き出し奥など手の届きにくい場所には使用頻度の低いモノを、逆に手の届きやすい場所には使用頻度の高いモノを配置するのが鉄則です。
出し入れしやすいモノの位置とは
モノの配置を決める際に意識しておきたいのが「縦のゾーン」。手が届きにくい「トップエリア」にはあまり使わない軽いグッズを。すぐ手の届く「アイエリア・ハンドエリア」には毎日の調理に使う用品を、出し入れの際に屈む必要のある「フットエリア」には重量のある調理道具やストック品などを入れると良いでしょう。
片付いた状態をキープするための収納アイデア
整理された状態をキープするポイントは、「出しやすい」「しまいやすい」「掃除がしやすい」こと。使い勝手を良くするために、家にある空き箱や収納ケースを活用してすっきりと収納しましょう。ゾーンやライフスタイルごとに最適な収納方法は異なります。ぜひ次の記事も参考にして、素敵な整理収納法を見つけてみてください。
>>ゾーン別の収納アイデア
●フライパンや鍋が出し入れしやすい!キッチンツールの収納アイデア5選
>>ライフスタイル別の収納アイデア
●中食派?作り置き派? ラク家事を叶えるキッチン収納アイデア
●プラスαの工夫でおしゃれに!おすすめのキッチン収納アイデア
まとめ
今年の「おうち時間」は、窓を開けて住まいの空気を入れ替えながらご家族でキッチンの片付けをしてみてはいかがでしょうか。ずっと気になっていた場所の断捨離に体を動かして取り組むことで、心身ともに健やかに。片付けをきっかけに家族みんなが料理に取り組むモチベーションが生まれれば、よりいっそう「おうち時間」も充実するはず!ぜひ楽しみながらトライしてみてくださいね。