「キッチンから、笑顔をつくろう」〜クリナップのキッチンへの情熱〜

システムキッチンなどを製造している住宅設備機器メーカーであるクリナップ。
クリナップは長年にわたり、キッチンをはじめとした水まわりの商品をつくることで、日本の家庭に関わってきました。
家族の暮らし方を考えるクリナップが、専業メーカーとして変わらずに持ち続けているキッチンへの情熱をご紹介します。

クリナップの理念

企業理念:「家族の笑顔を創ります」

家族の笑顔を創る場所である『キッチン』を通して、本当の笑顔を創り上げ、お客様や家族、そして社会へと拡げていくことを企業理念としています。

ブランドステートメント:「キッチンから、笑顔をつくろう」

クリナップの願いは、家族の笑顔があふれる、幸せな暮らしが続くことです。キッチンを通して、豊かで快適な毎日をお届けすることを目指しています。

クリナップ、70年の歴史

クリナップ70年の歴史

日本のキッチンの進化は、クリナップの進化と言っても過言ではありません。ここではクリナップの70年の歴史をご紹介します。

1949年:ケヤキ材の座卓の製造販売を開始

東京都荒川区で個人経営の欅材の座卓製造販売を開始したのがクリナップのはじまりです。(当初は個人経営のため、社名がありませんでした)
戦後、生活様式の変化に伴い、家族の団らんが重視されるようになった日本。クリナップの原点とも言える座卓は、販売開始から数年で生産量日本一になりました。

1961年:ステンレス流し台に業界初の米びつを設置、商標「クリナップ」が誕生

業界初の米びつ付き流し台を発売。
米びつは従来、キッチンとは別の場所に保管されるのが通例でした。流し台と一体化することで、炊飯時の手間を減らすことを可能にしたのがこの流し台です。
この年は、商標「クリナップ」が誕生した年でもあります。

1968年:業界初の深型シンクのステンレス流し台を開発

宝石シリーズの「ダイヤレザー」、「オパール」の2商品を発売したのがこの年です。
当時日本では主流であったステンレス流し台を、深型シンクにて設計、発売しました。

1973年:日本初のシステムキッチンを開発

着々と進化を遂げている日本のキッチン。この年にクリナップが、日本初のシステムキッチンを開発します(システムキッチンが登場するまでは、一般家庭に多く普及していた台所がステンレス流し台です)。
当時、ヨーロッパでは1枚のワークトップ(天板)を用いたオーダーメイドのキッチンユニットが主流でした。そこから着想を得たクリナップが、日本向けに改良し「システムキッチン」と命名、国内市場で販売しました。
クリナップがシステムキッチンのパイオニアメーカーとしてスタートを切った、記念すべき年です。

1983年:業界初の簡易施工型システムキッチンを発売

業界初の簡易施工型システムキッチン「クリンレディ」を発売しました。
簡易施工型は部材型に比べてシンプルな構造となっていたため、よりリーズナブルな価格での提供が可能でした。そのため多くの人にとって遠い存在だったシステムキッチンが、より身近になりました。
当時のキャッチコピーは「買えちゃうシステムキッチン」で、ベストセラー商品となりました。

1999年:業界初の足元部分を引出し収納にした「フロアコンテナ」を開発

システムキッチン「クリンレディ」に業界初、足元まで収納可能な引き出し収納のフロアコンテナを設置しました。
さらに作業性を向上させるため、排気の捕集効率と清掃のしやすさを大幅に高めた「アイエリアレンジフード」や、スライド式の「プルオープン食器洗い乾燥機」なども同じ年に開発されました。

2008年:普及タイプのシステムキッチン「ラクエラ」を発売

生活の中心であるキッチン。キッチンを家具と考えてインテリアの組み合わせを楽しむキッチンを発売しました。

システムキッチン「ラクエラ」
家具を選ぶようにキッチンを選んでみる。インテリアの組み合わせを楽しむキッチンとして、人気のキッチンです。
デザインも機能もサイズも、お持ちのインテリアにピッタリ寄り添う、をコンセプトとしています。

システムキッチン「ラクエラ」の詳細はこちら

2011年:中高級システムキッチン全てにステンレスキャビネットを採用

キッチンの躯体そのものをステンレス製にしたステンレスキャビネットキッチン「クリンレディ」を開発。ステンレス製のキッチンは、湿度の多い日本の気候に適したものでした。
最高級モデルのみに採用していたこの仕様を、素材と構造の工夫で木製キャビネットと同価格で実現させました。ステンレスの「高い清掃性」「クリーン」という価値を取り入れ、クリナップ=ステンレスのイメージを打ち出した商品となりました。

2015年 流レールシンクの発売

発売32年目の「クリンレディ」に、新しい形のシンク「流レールシンク」を標準搭載しました。調理中の野菜洗いや、後片付けの皿洗いの水の力でシンクの中のゴミをどんどん排水口に向けて流してくれるシンクで、2015年度のグッドデザイン賞ベスト100を受賞しました。

流レールシンクの開発秘話はこちら

2018年:システムキッチンのラインナップを一新

創業70年を翌年に控え、より高い価値を目指して主力システムキッチン2シリーズを新ブランドへリニューアルしました。

ステンレスシステムキッチン「CENTRO(セントロ)」

ステンレスシステムキッチン「CENTRO(セントロ)
最高級価格帯ステンレスシステムキッチン「S.S.」をリニューアルし、美しさと機能性を兼ね備えて進化した、「CENTRO(セントロ)」を発売しました。
キッチンを暮らしの真ん中に置きたくなるデザインで、集いの場を生みだすキッチンとして誕生。革新的でありながらも、品質・品格で長年愛されているステンレスキャビネットキッチンのまま、ご提供しています。

ステンレスシステムキッチン「CENTRO(セントロ)」の詳細はこちら

ステンレスキャビネットキッチン「STEDIA(ステディア)」

ステンレスキャビネットキッチン「STEDIA(ステディア)」
長年愛されてきた中・高級価格帯ステンレスキャビネットキッチン「クリンレディ」をさらに発展させたキッチン。
清掃性、デザイン、収納力を追い求め進化した、暮らしの中で輝き続けるキッチンです。

ステンレスキャビネットキッチン「STEDIA(ステディア)」の詳細はこちら

70周年記念サイトでもクリナップの歴史がご覧いただけます。

クリナップ、ものづくりへのこだわり

創業以来、クリナップは常にお客さまの使いやすさを目指し、実用性とデザイン性を兼ね備えた「ものづくり」を行っています。
クリナップの、専業メーカーとしてのこだわりをご紹介します。

なんでもない日常から開発ヒントを得た「流レールシンク」

流レールシンク

流レールシンクとは
2015年5月に登場したシンク。従来はシンク中央に設けていた排水口をキッチンの作業台側に寄せてゴミの広がりをおさえ、シンク底面を手前に傾けることで、ゴミが「水路」に集まってスムーズに流れるといった工夫が凝らされています。
「調理や洗い作業の水だけでゴミが気持ちよく流れる」と評判で、現在でも人気のシンクです。

流レールシンク開発秘話
商品開発は2013年春、開発チームの写真を使った行動観察からはじまりました。社員たちが自宅で撮ってきた調理中や食器洗い、後片付けの写真を見ながら議論を進めていくなか、さまざまな場面でシンクにゴミが残っていることに気が付いたことがきっかけです。
ユーザーが「不満」と気付いていないシンクのゴミ残り。それを解消するために開発がスタートしたのでした。

ゴミ残りを解消するためには、シンクの形状を一新する必要がありました。掃除がしやすく、水栓から出る水の力だけでゴミがスムーズに流れるようにするために開発チームはこんな工夫をしました。

  • 従来はシンク中央にあった排水口をキッチンの作業台側に寄せる
  • シンク底面を手前に傾けて「水路」を設ける

何度も試行錯誤を繰り返し、ようやく形状が決定しましたが、これを製品化するためには、さらに大きなハードルがあったのです。

クリナップのシンク製造のこだわりは、長期間の使用に耐えられるように1枚のステンレス板をプレスして形状を作ること。最初に作った形状は複雑すぎたため、プレスでの製作ができないとコンピューターシミュレーション結果が出てしまいました。

その後、製造部門と開発部門で調整を行い、何度も打ち合わせと分析・検証を積み重ねていき、ようやくシンクの形状が定まり、量産開始することができたのです。

開発秘話の詳細はこちらからもご覧いただけます
https://cleanup.jp/kodawari/nagarail.shtml

シンクの中のキレイをお手伝いする「流レールシンク」の紹介動画はこちら
https://youtu.be/-ZJ9oNzmU4U

究極のシンク「クラフツマンデッキシンク」

クラフツマンデッキシンク
クラフツマンデッキシンク

クラフツマンデッキシンクとは
最上級システムキッチン「CENTRO(セントロ)」のバリエーションとして導入されているシンクです。
広々としたスペースで、自由な調理スタイルを提案するのが「クラフツマンデッキシンク」のコンセプト。本格調理にこだわる人のためにデザイン、作業性、清掃性、すべてを兼ね備えた究極のシンクです

<特徴>

  • デッキ機能:作業スペースを2倍に拡げられる大型サポートプレートを搭載。シンクの補助スペースとしても活用できます。
  • 流レール機能:シンク内のゴミが自然に流れる設計(前述の流レールシンクの機能)
  • 美コート加工:デッキシンク全体から排水口部分まで美コート加工。その結果、汚れが落としやすくなっただけではなく、キズからもしっかりガードして、シンクのすみずみまで美しい状態を保ちます。

クラフツマンデッキ開発秘話
クラフツマンデッキは、先代のS.S.クラフツマンワークトップを継承発展させたもの。そのS.S.クラフツマンワークトップは、2000年に発売されました。

お客様の「こういうものがほしい」という顕在化したニーズだけでなく、その先にあるワンランク上のニーズを叶えることが、S.S.クラフツマンワークトップの商品開発の基本でした。

さらに、S.S.クラフツマンワークトップのコンセプトは、本格調理にこだわりを持つ人に、デザインはもちろん、作業性や清掃性の面でも満足していただけること。満足していただくためには、相応の技術が必要でした。

実際にS.S.クラフツマンワークトップの製造を担っているのが、湯本工場の職人たちです。
彼らは、たくさんのピースを溶接と研磨を繰り返して、シンクをつくりあげています。
他の商品は1日で製造が完了するところ、クラフツマンワークトップでは7日かけています。丁寧な作業で工程を進めるのです。

そうして、ステンレス一枚板での製造が難しいデザインを用いたキッチンは、手間のかかる作業を経て、誰が見てもステンレス板の「一枚物」としか思えないような美しい仕上がりになります。

CENTROクラフツマンデッキシンクは、お客様にクリナップの技術を体感していただける製品です。

開発秘話の詳細はこちらからもご覧いただけます
https://cleanup.jp/kodawari/craftsmen.shtml

CENTRO「クラフツマンデッキシンク」の紹介動画はこちら
https://youtu.be/bANXdqbRFhk

生活をよく知るクリナップが提供する情報サイト

クリナップが提供する情報サイトをご紹介します。

おいしい暮らし研究所
https://oikura.cleanup.jp/

クリナップが掲げる企業理念「家族の笑顔を創ります」。
皆さまの笑顔が広がるお手伝いができるよう、事業活動を行なっています。

もっと食を、家族を、暮らしを、深く知り、考えていきたい。
そんな発想から生まれた、クリナップの生活研究部門「おいしい暮らし研究所」は、キッチンを通じたふれあいの場づくりに貢献するため、食や暮らしに関する情報収集や調査・分析を行っています。

そしてこの情報サイトで、研究内容や、ライフスタイルのヒント、生活にお役立ていただける情報をお届けしています。

“キッチンが変わると、暮らしが変わる”

をコンセプトに、この場所をお客様とのコミュニケーションのプラットフォームとして、おいしい暮らしをつくっていきたいと考えています。

クリナップのキッチンを使うお客様のインタビューや、毎日の献立にも役立つレシピ、ワーママに役立つコンテンツなど、盛りだくさんでお届けしています。

おわりに

クリナップは「家族の笑顔を創ります」の企業理念のもと、キッチンを中心としたあらゆる事業で皆さまの家庭づくりのお手伝いをしたいと考えています。
キッチンのことでご相談がありましたら、お近くのショールームにぜひ足を運んでみてください。
キッチン以外にもバスルーム、洗面化粧台のご相談も承っております。ご新築やリフォームで新しい生活を迎えたいと考えている方、そうでない方もいつでもお待ちしております。

クリナップのショールームで理想のキッチンライフをリアルに体験!

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